研究成果 論文(概要)

タイトル
 安全で円滑、快適な道路空間の形成に向けて
概要
 我が国の道路は、国土の骨格をなす重要な社会基盤として、国民生活の豊かさや質の向上に大きく貢献してきた。近年や今後における人口の減少、超高齢社会の到来、地域経済の再生の必要などの社会環境のもとにおいても、技術革新等の要素を的確に取り込みつつ、道路は、引き続きこの役割を果たしていく必要がある。道路が果たすべき役割の実現に関連して、国土技術政策総合研究所道路交通研究部では、道路交通あるいは道路利用者にとって安全、円滑、快適な道路空間を形成すべく各種の調査、研究を進めてきた。これは、現道路交通研究部の各研究室が、国土技術政策総合研究所発足後に環境研究部、道路研究部、高度情報化研究センターに分かれて属した際やそれ以降を概観しても、一貫した取組みと言ってよいと考える。
 本稿では、道路交通研究部(以下では、前身の建設省土木研究所関係部を含む。)が取組んだ調査、研究を受けて、近年ふだんの生活の中で日常的に見かけるほどにまで定着した道路の形や、幹線道路の交通安全性を高めてきた仕組みなどを対象として取り上げ、道路交通研究部で実施した調査・研究の内容や成果、さらにはそれらと道路施策等との関係を紹介する。
書誌情報
 土木技術資料 Vol.63,No7
著者
 高宮 進, 横地 和彦, 小林 寛