研究成果 論文(概要)

タイトル
 速度抑制効果を有する二段階横断施設の構造に関する研究
概要
 本研究は、歩行者の横断の安全性の確保と車両の速度抑制の双方が望まれる無信号の単路部での活用を目的に、車両の速度を抑制する二段階横断施設の構造を示すこととした。研究では、二段階横断施設の構造のうち、車線のシフト形状と横断歩道部分のハンプ化に着目し、試験用の走路に複数のパターンの二段階横断施設を仮設して走行実験を行った。その結果、シフトを急にした構造は、シフトが急なほど高い速度の走行に対し速度を低下させたこと、低い速度の走行に対して速度変化が見られなかったこと、交通島の見つけやすさや通行位置の点で車線逸脱などの問題につながる変化はないことなどが分かった。また、横断歩道部分をハンプ化した構造は、高い速度での走行に対し大きく速度を低下させたこと、全ての走行で速度が低下したことなどが分かった。
書誌情報
 土木学会論文集D3(土木計画学) Vol.76,No.5
著者
 大橋 幸子, 杉山 大祐, 小林 寛