研究成果 論文(概要)
タイトル
冬期交通障害検知等におけるETC2.0プローブ情報の活用について
概要
近年,短期間の集中的な大雪が頻発し,冬期交通において大規模な車両滞留や長時間の通行止めが繰り返し発生している。このような冬期交通障害の発生を受け,幹線道路上の大規模な滞留を徹底的に回避することを基本とし,大雪時の道路交通確保に向けた取り組みの強化が求められている(「大雪時の道路交通確保対策中間とりまとめ令和3年3月改定」冬期道路交通確保対策検討委員会)。
国土技術政策総合研究所では,冬期交通障害の原因となり得る立ち往生の発生を早期に検知し,大規模な車両滞留を抑止する手法として,ETC2.0システムより得られる車両プローブ情報を活用する方法について調査を進めている。ETC2.0プローブ情報は,専用の車載器を搭載した車両の走行履歴情報を有するビッグデータであり,2020年1月以降データ取得数が大幅に増加してきている。
本研究は,ETC2.0プローブ情報より得る車両走行情報を活用し,冬期交通における立ち往生の発生をいち早く検知することにより,冬期交通障害発生時において早期の情報収集及び情報提供に資することを目指すものである。
書誌情報
第33回ゆきみらい発表会論文集
著者
鏡味沙良, 小林寛, 池原圭一, 久保田小百合