研究成果概要

国総研資料 第 1346 号


【資 料 名】 気候変動に伴う作用条件の変化に対する既存防波堤の改良に関する
意思決定問題における応答曲面法の適用
【概   要】

 気候変動に伴って,既存防波堤では作用条件が変化することにより損傷の危険度が増加する可能性が高まる. 将来的に作用条件が変化する場合,構造物の安定性等の性能評価のために,幅のある作用条件に対する防波堤の安定性照査を実施する必要があり, その作業負荷は著しく増大する.本研究では,将来的な作用条件の変化量の想定の不確実性に対して,既存防波堤を対象に,作用条件の変化に 伴う性能評価や補強対策の効果の検討を効率的に行うための,応答曲面法を用いた実務的な評価手法を提案した. 併せて,提案手法の活用事例として,簡便なリアルオプション分析を適用し,補強対策の効果の検討と実施時期に関する意思決定に活用できる可能性を示した.
 これらの結果は,港湾施設の長期的な維持管理を実施する上で,気候変動に伴う作用条件の変化への対策を検討する際の資料となるものである.

【執 筆 者】 宮島 正悟、竹信 正寛、三上 康光、宮田 正史


研究資料全文

全 文

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1. はじめに

2. 作用条件の変化に対する対策選定手法の提案

2.1 既往研究
2.2 提案手法の概要

3. 既存防波堤の安定性の応答曲面関数化

3.1 防波堤の設計照査における適用例
3.2 防波堤構造形式による作用耐力比の比較
3.3 応用曲面関数の作成
3.4 応答曲面法による補強対策効果の俯瞰的評価

4. 補強対策の効果及び対策優先度の評価

4.1 リアルオプション分析の概念
4.2 リアルオプション分析の概念を用いた簡便な評価
4.3 提案手法の優位性

5. まとめ

謝辞

参考文献

付録