研究成果概要

国総研資料 第 1302 号


【資 料 名】 日本沿岸の主要港湾における高潮・波浪への気候変動の影響評価
【概   要】

 気候変動を考慮した将来気候条件における高潮や高波のリスクを評価し,港湾地域での気 候変動適応策を実施することや港湾施設を適切に設計することは重要である.これらの将来 気候におけるリスク評価や港湾施設の設計には,ウェーブ・セットアップ(Wave-Setup) の影響を含めた潮位偏差および波高の極値について,それらの将来変化を評価する必要がある.
 本検討では,日本沿岸の主要港湾における将来の潮位偏差および波高について,大きな 不確実性の要因である将来気候の海水面温度パターンの違いも考慮し,再現期間に応じた 将来変化比を算出した.また,本検討による潮位偏差および波高の将来変化比について, 将来の港湾施設を設計する際に参考とする値を示すとともに,留意点についても示した.

【担当研究室】 港湾・沿岸防災研究室
【執 筆 者】 本多 和彦、成田 裕也、平山 克也(港湾空港技術研究所)、髙川 智博(港湾空港技術研究所)、森 信人(京都大学)、千田 優


研究資料全文

全 文(付録を除く)

21,799KB
 

表紙・中扉・目次

1. まえがき

2. 将来変化比の算定手法

2.1 対象港湾および使用データ
2.2 気圧場・風場の解析
2.3 高潮解析
2.4 波浪解析
2.5 Wave-Setup を考慮した潮位偏差の算定
2.6 現在気候および将来気候の気象擾乱データ
2.7 極値統計解析

3. 潮位偏差の将来変化予測

4. 波高の将来変化予測

5. まとめ

6. あとがき

謝辞

参考文献

付録A 対象港湾と検証等に用いた観測地点

17,148KB

付録B 対象港湾の沖波・準沖波の設定地点

付録C 対象海域の高潮解析における解析領域

付録D 対象海域の波浪解析における解析領域

付録E 潮位偏差の港湾毎の将来変化予測の詳細結果

付録F 波高の港湾毎の将来変化予測の詳細結果

付録G 潮位偏差の代表地点毎の極値統計解析結果

25,394KB

付録H 潮位偏差の将来変化予測の平面分布   PDF (P214-P402) / PDF (P403-P570)

69,431KB/67,544KB

付録I 波高の将来変化予測の平面分布   PDF (P571-P822) / PDF (P823-P1046)

91,628KB/75,762KB