研究成果概要

国総研資料 第 1224 号


【資 料 名】 新型コロナウイルス感染症や脱炭素化による我が国港湾取扱貨物量への影響分析
【概   要】  2020年以降の新型コロナウイルス感染症の流行は,経済や海運に様々な影響を与えた.また,同年,我が国でも2050年カーボンニュートラルが宣言され,化石燃料から再生可能エネルギーへの急激 な転換が進みつつある.
 我が国全体や個別港湾の将来貨物量の予測にあたっては,この2020 年以降の経済・海運の構造的 な変化について,その影響を受けた品目や影響の程度を把握することが必要不可欠である.
 本研究では,最新の実績値や政府方針等を分析することにより,新型コロナウイルス感染症や脱炭 素化による我が国の将来港湾取扱貨物量への影響を品目別に簡易的に推計した.その結果,計23品 目の港湾取扱貨物量への影響が想定され,貨物量の上振れが見込まれたのは,農林水産物・食品(輸 出),木質バイオマス燃料(輸入),蓄電池(輸出入),半導体製造装置(輸出),段ボール用原紙 (輸出),下振れが見込まれたのは,一般炭(輸入),原油(輸入),液化天然ガス(輸入),映像 機器(輸出),パルプ・紙類(輸入),古紙(輸出)であった.
【担当研究室】 港湾システム研究室
【執 筆 者】 長津 義幸,赤倉 康寛


研究資料全文

全 文

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目 次

1. 序論
2. 新型コロナウイルス感染症や脱炭素化に関する動向
3. 新型コロナウイルス感染症や脱炭素化による港湾取扱貨物量への影響分析
4. 将来貨物量の見通し
5. 海上物流の混乱に伴う貨物量への影響分析
6. 結論
参考文献
  付録