【資 料 名】 |
我が国とアジア・欧米地域との
国際海上コンテナ貨物流動に関わる経路選択モデルの構築 |
【概 要】 |
企業の海外進出の進展や経済連携協定の締結などによる我が国の産業・貿易構造の変化や,輸送の効率化を目指した超大型コンテナ船の就航増,新パナマ運河の協定開始などをはじめとして,我が国の国際海上コンテナ貨物輸送を取り巻く状況は大きく変化している。このような状況の中,より効果的な港湾の計画・整備を行うためには,今後想定されるこれらの状況変化を的確に踏まえたより精度の高い港湾貨物需要予測が必要である. そこで本分析では,我が国とアジア・欧米地域とのコンテナ貨物輸送について,新パナマ運河の供用開始や船舶の大型化,国内における輸送の効率化などにも対応できる犠牲量モデルを,国土交通省港湾局が5年に1度実施している全国輸出入コンテナ貨物流動調査の平成25年度調査結果を用いて,より実際に近いサービス水準を設定して相手地域・輸出入別に構築するとともに,推計された時間価値分布をもとに貨物の平均的な時間価値の推計を行った. その結果,生産・消費地域や経路別にみると再現が十分ではない結果も一部あるが、我が国の輸出入コンテナ貨物量を,港湾別にある程度再現できるモデルが構築でき,貨物の平均的な時間価値についても推計することができた. |
【執 筆 者】 |
佐々木 友子,赤倉 康寛,渡部 富博 |
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