【資 料 名】 |
直杭式横桟橋の船舶接岸時のレベル1信頼性設計法に関する 諸考察(その2) |
【概 要】 |
「港湾の施設の技術上の基準・同解説(平成19年)」1)(以下,現行港湾基準という)において,防波堤や係留施設の全体安全性の照査に対して,レベル1信頼性設計法(部分係数法)が導入された.著者らは,現行港湾基準の次期改訂に向けて,船舶接岸時における直杭式横桟橋の鋼管杭の応力照査 を対象とした部分係数の再構築を目指している. これに対し,既報2)では基準別の安全性水準の評価や,杭部材力の関数化による応力照査の簡便化が行なわれた.本稿はその成果を踏まえ,部分係数の再構築に向けて以下の検討を行った. @船舶接岸時における桟橋の杭の応力照査に係る確率変数について,現行港湾基準以降に得られた知見を収集整理し,その確率分布を再設定した.また,接岸力の確率分布は,使用する防舷材の性能 により異なるため,国内に流通する各防舷材の性能を整理することで,標準的な性能を有するモデル防舷材を設定した. A異なる設計条件を有する複数の検討断面に対し信頼性解析を実施することで,船舶接岸時における直杭式横桟橋の杭の応力照査について,様々な設計条件を包括した荷重抵抗係数アプローチに基づ く部分係数を構築した.
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【執 筆 者】 |
勝俣 優,竹信 正寛
,宮田 正史,村上 和康 |
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