研究成果概要


国総研資料 第 922 号

【資 料 名】 重力式防波堤のレベル1信頼性設計法に関する基礎的研究〜混成堤および消波ブロック被覆堤の滑動および転倒照査を対象に〜

【概   要】  「港湾の施設の技術上の基準・同解説(平成19年)」(以下,現行基準という.)において,防波堤や係留施設の全体安定性の照査に対して,レベル1信頼性設計法(部分係数法)が導入された.本研究の目的は,重力式防波堤(混成堤と消波ブロック被覆堤)における,変動波浪に対する滑動照査および転倒照査を対象とて,目標安全性水準は現行基準の安全性水準を踏襲した場合の,荷重抵抗係数アプローチを採用した,新しい部分係数法の案を提案することである.
 本研究では,現行基準における重力式防波堤の安全性水準が,従来用いられてきた安全率法の安全性水準と,平均的に同等であることを確認した.また,現行基準と同等の目標安全性水準に対して設定した,荷重抵抗係数アプローチと材料係数アプローチによる部分係数を比較検討した結果,重力式防波堤の滑動照査および転倒照査に対して,荷重抵抗係数アプローチを採用することの妥当性を確認した.

【担当研究室】 港湾施設研究室

【執 筆 者】 佐藤 健彦,竹信 正寛,宮田 正史



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