【資 料 名】 |
日中韓における港湾物流情報連携・提供システム開発に関する技術的考察 |
【概 要】 |
従来,荷主や物流事業者は港湾に預けた貨物の所在や予定との乖離(早着,遅延)を個別に電話やFAX等で確認していたため,貨物輸送に係る配車や在庫管理の支障となっていた. このため,日中韓の三ヵ国政府は,荷主や物流事業者が各国の主要港におけるコンテナ物流情報をタイムリーかつ効率的に把握できるようにするため,2010年にコンテナ物流情報の共有を行う「北東アジア物流情報サービスネットワーク(NEAL-NET)」の構築に合意した.以降,物流情報提供サービス開始に向けた開発を進めてきたところである. NEAL-NET の取組を推進するにあたり,コンテナ物流情報サービス「Colins」を我が国の基盤システムとして,日中韓の港湾物流情報の取得・提供を可能とする日中韓港湾物流情報の連携・提供システムを開発した. 本稿では,輸送の「見える化」に関する概況,Colinsの概要,日中韓港湾物流システム連携の概要および日中韓港湾物流情報連携・提供システムの開発について述べる.また,政府間での港湾物流情報システムの連携について考察を行う.これらの内容を通して,我が国の港湾物流情報システムの海外展開方策の企画立案に資することを目的としている. |
【執 筆 者】 |
飯田 純也,岩崎 幹平,柴崎 隆一,安部 智久,名越 豪 |
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