研究成果資料


国総研資料 第 863 号

【資 料 名】 空港総体での安全評価の問題点と地震リスクマネジメントに関するガイドラインの試案

【概   要】  空港は,様々な施設や構造物で構成された巨大システムとして機能し,背後圏の経済活動を支えると共に,地震発生時には救急/救命,緊急物資/人員輸送等の拠点機能を期待されている.一方で,地震に対する空港機能の安全目標が示されているものの,これを確認/照査する方法は未整備であり,また空港機能を維持するために必要とされる個別施設や構造物の耐震性能の目標値を把握する方法も未整備である.そこで,定量化された地震リスク情報を用いたリスクマネジメント手法が有効であるとの観点から,本報では,空港施設の現行の設計法,性能設計や信頼性設計の動向,リスク情報に基づく目標性能の評価など,構造物の安全性確保全般について調査した.また我国における地震リスク情報の利用実態について整理し,リスク指標を用いた要求性能の照査,ならびに個別施設の耐震性能の評価について,その大略を示した.そして,リスク評価の精度や方法の統一化の必要性を論じた上で,空港施設を対象とした地震リスクマネジメントのガイドラインを試案として作成した.

【担当研究室】 空港研究部

【執 筆 者】 中島 由貴,小野 正博,中村 孝明,望月 智也



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