研究成果資料


国総研資料 第 853 号

【資 料 名】 コンテナターミナルにおける保安検査の影響とゲート通過の円滑性確保に関する研究

【概   要】  近年,海上輸送・港湾分野において保安対策が強化されている一方,港湾のコンテナターミナルではゲート処理の時間短縮が課題となっている.そうした中,2014年7月1日から三点確認が義務化された.
 本研究では,三点確認義務化によりコンテナターミナルのゲート前の渋滞悪化が懸念されたため,その現状を確認するための現地調査を行った.また,今後,保安対策が強化された場合におけるゲート処理の円滑性確保策を検討した.現地調査を行ったコンテナターミナルでは,三点確認義務化による渋滞の悪化は確認されなかった.保安対策が強化されてコンテナ搬入の処理時間が仮に5 分長くなる場合を想定した待ち行列のシミュレーションを行った結果,現状のままではオーバーフローするが,ゲート処理を二段階に分ける多段化を行うこと等でオーバーフローを回避でき,ゲートイン処理が効率化できる可能性があることがわかった.

【担当研究室】 危機管理研究室

【執 筆 者】 里村 大樹,水谷 雅裕,鈴木 武



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