【概 要】 |
本研究では,航空・空港政策における政策代替案の評価ツールの1つとして,
航空輸送部門に係る仮設のシナリオが日本経済に与える影響を算定できる応用一般均衡モデルを,
GAMSという数値計算ソフトウェアを用いて構築した.そして,構築したモデルと日本の2005年の産業連関表をベースに
作成した30部門の社会会計表を用いて,航空輸送部門に係る仮設のシナリオによる経済効果を試算した.航空輸送部門
の生産性が5%向上するというシナリオの場合,航空輸送サービスの価格が約4%低下するとともに,多方面の経済活動に
影響を及ぼし,家計に帰着する便益(等価変分)は年額1,200億円を超えること等が算定できた. |