研究成果概要


国総研資料 第 512 号

【資 料 名】 世界の水問題解決に向けた国連世界水アセスメント計画(WWAP)の役割と 日本の国際的地位向上に関する研究

【概   要】 我が国は国連中心主義を掲げ多額の国際援助を行ってきたが,残念ながらその貢献に相応しい評価を受けていない.日本の主導により2008 年8 月に設立された国連世界水アセスメント計画(WWAP)は,2003 年3 月に世界水発展報告書(WWDR)を発表し,水に関する史上初の国連システム全体の取り組みとして,先進国,途上国の双方から高い評価を受けながら発展を続け,水分野における日本のリーダーシップの確立に大きく寄与している.このような日本主導の水に関する国連の取り組みを推進するにあたっては,日本が他国に比し優位であり,国際的に重要な課題に対して,(1)政治的リーダーシップの下,(2)援助協調の方針,(3)国連システム全体による推進体制,(4)政府主体の実施,(4)効果的な広報戦略といった適切な手法・戦略を取ることが重要である.このような取り組みを進めることにより,国際的に高い評価を受け,さらに日本政府や日本のイニシャティブと相互連携することにより,日本の国際的地位の向上に繋がると考えられる.

【担当研究室】 河川環境研究室

【執 筆 者】 今村能之



表  紙 137KB
中  扉 998KB
はじめに/本研究の内容の要旨/関係論文等一覧 1,226KB
目  次 344KB
本  文 3,836KB
 第1章 序  論
 第2章 世界の水をめぐる現状
 第3章 「水分野」,「国連」,「地球規模」,「日本」に関する取り組みが機能するための要件
 第4章 国連世界水アセスメント計画(WWAP)の発展
 第5章 GIWAとの比較
 第6章 日本の比較優位
 第7章 国際的に重要度が増す「水」分野とWWAP及び日本の役割
 第8章 結  論
謝  辞/巻末資料 354KB
奥  付 548KB


全  文 4,542KB