研究成果概要


国総研資料 第 287 号

【資 料 名】 国際航空貨物の品目特性と国内流動分析

    
【概   要】  効率的なマルチモーダル物流体系の構築のためには,各種輸送機関が持つ有効活用できるような輸送機関分担の実現が望ましい.効率的な航空輸送システムを構築に寄与する施策を検討するためには,どのような品目の貨物が航空輸送の長所となる特性を重視しているか,また,これらの貨物需要の空間的分布がいかなるものであるかを把握する必要がある.
 また,国際航空貨物輸送の最大の特性である他輸送機関に対しての時間的優位性を発揮するためには,航空ラインホールだけではなく,国内輸送や空港貨物施設におけるハンドリングなど,陸上輸送における効率化が重要な役割を果たす.すなわち国内流動における施策検討のためには,未だ明らかとなっていない点が多い,国際航空貨物輸送における国内流動の実態を理解することが不可欠である.
  そこで,本研究は,国際航空貨物の品目・OD特性を分析するとともに,国内流動特性の実態について分析を行った.さらに,本研究では集計的なlogit回帰分析手法を利用し,品目毎の輸出空港選択要因を分析した.その結果,いずれの品目についても,陸送所要時間および,総便数あるいは総路線数が優位な要因として認められた.また,パラメータ特性分析により,貨物品目による各選択要因の影響度の差異を示した.

【担当研究室】 空港計画研究室

【執 筆 者】 石倉智樹,石井正樹



表 紙 62KB
中 扉 593KB
目 次 654KB
第1章〜第5章(p1〜p9) 1,053KB
第5章〜第6章(p10〜13) 797KB
付録A(p14〜p21) 962KB
付録B(p22〜25) 922KB
付録C(p26〜p35) 1,040KB
奥 付 39KB

全 文 2,346KB