研究成果概要


国総研資料 第 266 号

【資 料 名】 Time-integrated sampler の浮遊砂採取効率に関する水路実験

【概   要】  従来,山地流域ではバケツ,ホース,サンプラーといった器具を流水中に投入して採取した水を分析し,粒径別の浮遊砂量を計測してきた。ところが,最近の観測において,流速が5m/秒程度以上になると,器具は乱れによる力を受け,流水中に安定して沈まないという事例が見られた。そのような不具合を解消するために,本研究は予め水中に固定する採取器(Time-integrated Sampler)に着目した。この採取器は小流域の渓流を流れる浮遊砂の採取を目的として開発されたものである。そこで,本研究では大・中流域の河川を流れる浮遊砂の採取効率を検証することを目的として,水路実験を行なった。その結果,採取効率は流速が速いほど高くなり,また,土砂重量濃度が高いほど高くなることが分かった。また,採取器内が満砂しない限り,採取効率は変わらないことが分かった。     

【担当研究室】 砂防研究室

【執 筆 者】 小山内信智,水野秀明,沖中健起,原槇利幸 



表 紙 12KB
中 扉 21KB
目 次 9KB
1.はじめに 22KB
2.水路実験 82KB
3.考察 29KB
4.結論
5.おわりに
10KB
参考文献 10KB
巻末資料 223KB
奥 付 13KB

全 文 333KB