研究成果概要


国総研資料 第 200 号

【資 料 名】 世界コンテナ船動静分析(2004)
−コンテナ船寄港実績データと釜山港でのクレーン倒壊(2003.9.12)による影響−

【概   要】  本資料は,我が国のコンテナ港について世界的な観点から評価するための基礎資料として,コンテナ港の寄港実績を整理・分析したものである.世界のコンテナ港への寄港回数,寄港船舶のTEU総計値,DWT総計値を算定し,これらを国別・港別に整理した.
 その結果,国別コンテナ船寄港実績の第1位は中国であることが明らかになった.この分析を初めて以来ずっと第1位の座にあった日本はついに第2位に後退した.また,大型コンテナ船寄港実績の第1位は中国であった.中国の伸びは著しく,2位以下の各国との差を拡大していることが明らかになった.
 2003年9月12日午後から13日未明にかけて台風14号が韓国南部を襲い,釜山港はガントリークレーン11台が倒壊・脱線する被害に見舞われた.そこで,ガントリークレーン倒壊が釜山港に与えた影響を寄港実績から分析した.その結果,台風のあった9月は寄港回数が減ったものの,その後は寄港を回復させていることが明らかになった. その大きな要因としては,韓国の港湾労働組合が作業能率向上のために1日あたりの荷役時間を22〜24時間に延長させた事があげられる.

【担当研究室】 港湾計画研究室

【執 筆 者】 後藤文子,高橋宏道



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