研究成果概要


国総研資料 第 128 号

【資 料 名】 韓国の空港政策と仁川国際空港の競争力についての二、三の分析
−日韓の空港・エアラインの経営比較と航空協定の変遷を踏まえて−

【概   要】  IATAの予測によれば2020年には世界の約半分の航空市場を東南アジア地域が占めることになるとされており,アジア各国の航空政策,空港整備方策は今後の航空市場を大きく左右するといっても過言ではない.それを象徴するかのように,近年アジア諸国では大空港の建設ラッシュがあった.1998年6月にクアラルンプール国際空港,1998年7月に香港チェックラップコック空港,1999年10月に上海浦東空港が開港し,他にも2004年の開港を目指し第二バンコク国際空港が建設中であり,シンガポールチャンギ国際空港も第三旅客ターミナルビルを建設中である.そして今後我が国にとって最も大きく影響を受けることになるのは,2001年3月に開港した仁川国際空港であろう.
 仁川国際空港は,空港能力,地理的条件,背後圏人口・経済力等から考えても,我が国の成田空港,関西空港と並び,これからの東アジアの国際ハブ空港になりうる資質を有する空港である.しかしどの空港が北東アジアの盟主たるハブ空港として君臨するかは非常に複雑な問題である.各国の空港政策や航空政策,各空港の経営方法や財政状況,エアラインの空港選択等様々問題絡み合っている.
 本稿では,韓国の航空政策と仁川国際空港の競争力について考察する.今後の東アジアの航空市場に大きく影響する要素は各空港の競争力と各国フラッグキャリアの競争力である.本稿では空港の財務状況とフラッグキャリアの財務状況・アライアンス状況,各国政府の航空協定締結状況から空港とエアラインの競争力を判断する.結果的に韓国の航空政策と仁川国際空港の競争力の関係について考察が可能となる.
 また本稿では,韓国の空港整備事業制度について調査・整理し,我が国制度との比較を可能とすることを同時に目的としている.

【担当研究室】 空港計画研究室

【執 筆 者】 杉村佳寿・石倉智樹



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