研究成果概要


国総研資料 第 126 号

【資 料 名】 国際海上コンテナ貨物の国内背後流動におけるマルチモーダル輸送に関する分析

【概   要】 我が国産業の競争力強化のため,物流 コストの更なる低減が求められており,地球環境問題への 対応と相まって,道路・鉄道・海運などの複数の輸送機関 の連携を図るマルチモーダル輸送への取り組みが必要とな っている。このマルチモーダル輸送を推進していくために は,従来以上に詳細な国際コンテナ貨物の港湾背後圏の分 析が必要となっている。また,インフラ整備に関する費用 便益分析や,施策の効果を国民にわかりやすく示すアウト カム指標の検討などが求められており,このためにも国内 背後流動の分析は重要である。本研究では,国際海上コン テナ貨物の国内輸送,なかでも鉄道および海運による輸送 について,輸送サービスの現状を整理するとともに,港湾 背後流動の特性や輸送機関の転換による効果の分析を行っ た。具体的には海上コンテナ取扱駅や定期航路といった国 際海上コンテナ貨物の輸送サービスの現状を整理するとと もに,鉄道および国内海上輸送貨物に関する各種の関連資 料を用いて,地域別コンテナ取扱量の比較を行い各資料の 特性について考察した。また,全国輸出入コンテナ貨物流 動調査を用いて,輸送品目,相手国,輸送ロット,貨物の 価格,生産消費地分布・OD貨物量,輸送距離帯等の特性を 分析した。さらに,トラック輸送から鉄道および国内海上 輸送への転換効果をCO2排出量,輸送コストの観点から分析 した。これらの結果を踏まえ,マルチモーダル輸送の今後 の展望に関して考察を行った。

【担当研究室】 港湾システム研究室

【執 筆 者】 山鹿知樹,柴崎隆一,渡部富博,平井洋次,角野隆



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中 扉 99KB
目 次 27KB
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