研究成果概要


国総研資料 第 94 号

【資 料 名】 マウンド不陸を考慮したケーソン底版部材設計法の提案

【概   要】  現在のケーソン式混成堤の設計においては,捨石マウンドの表面の 凹凸は考慮しておらず,ケーソンの底版に過大な集中荷重が作用しないように、潜水士によるマウ ンド表面の入念な均し作業を行っており,その精度(不陸量)は±5cmと定められている。しかしな がら,近年の潜水士の不足および高齢化,潜水作業の危険性,建設コストの削減などの理由によ り,マウンドの均し精度を緩和し,捨石マウンドの施工効率を向上させる必要がある。本研究では, 捨石マウンド表面の均し精度(マウンド不陸)を考慮した場合のケーソン式混成堤のケーソン底版 の部材設計法をを提案するものである。このため,大型模型実験結果に基づいて確率的な反力分 布モデルを構築するとともに,構築した反力分布モデルを用いて信頼性解析を実施し,マウンドの 均し精度を考慮した場合のケーソン底版部材設計法に用いる部分係数を算定した。信頼性解析の 実施にあたっては,終局曲げ安全性に関係する波力,自重,材料強度などの設計パラメタの従う 確率分布を用いた。また,部分係数は,全国の防波堤の建設事例をもとに,底版部材の安全性の 最低水準が外的安定問題の安全性の平均水準以上になるように設定した。

【担当研究室】 港湾施設研究室

【執 筆 者】 森屋陽一,宮田正史,長尾毅



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中 扉 77KB
目 次 24KB
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奥 付 21KB


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