研究成果概要


国総研資料 第 19 号

【資 料 名】 北海道に視点をおいた対北東アジアコンテナ貨物流動分析

【概   要】  近年,我が国を取り巻く国際海上コンテナ輸送の動向は,北米,欧州およびアジアの三大圏域の中で,最大相手圏域が北米からアジアへと変化してきている.このような対アジア貨物の増大に対応し,我が国の新たな港湾政策のビジョンにおいては,全国各地域においてアジア諸地域と海上で結ばれる基幹ラインの形成に取り組むとしている.そうしたなか,北海道における外貿コンテナ貨物の港湾取扱量は,近年,急激に増加しており,その最大相手圏域は北東アジアとなっている.
 このような,状況を背景に,本研究ではこの北東アジアに着目し,北海道で生産・消費されるコンテナ貨物の流動状況について分析を行った.その結果,北海道で生産・消費されるコンテナ貨物は中国との流動量が著しく増大しており,中国が相手国の第1位であることが明らかとなった.また,北海道と北東アジア各国との輸送形態の分析により,韓国および台湾に対しては直行輸送の割合が高い一方,中国に対しては釜山港で積み替え(トランシップ)を行うフィーダー輸送の割合が高いことが明らかとなった.

【担当研究室】 港湾計画研究室

【執 筆 者】 田中淳,高橋宏直



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中 扉 66KB
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