大分県大分市佐賀関大規模火災における
建築物等の被害調査報告(速報)を公開しました

令和7年12月9日

<概要>


○主な調査結果は以下のとおり。
・被害地域は建物が比較的密集した地域であるが、人口・世帯の減少傾向が著しく、地域内に空家や建物除却跡の空地が点在してい
 た。
・被害地域南側の県道沿いの地域ではコンクリート造建物や空地が焼け止まりに寄与したとみられる。
・北方面は建物の除却跡の空地が線状に連続し、焼け止まりに寄与したとみられる。
・出火場所から東方面への延焼は市街地の東端となる山林境界まで達しているが、山林境界付近への飛び火が早期に発生して延焼した
 とみられる。
・一団の焼損地域の外側(焼け止まりの外側)においても飛び火が疑われる建物の焼損が複数確認された。
・約1.4km離れた蔦島で佐賀関半島側からの飛び火が発生し、飛び火の危険が長距離に及ぶことが確認された。
・火災現場の南側海沿い地域では5cm程度の大きさの燃えさしが確認された。
・空家の分布が延焼の進み方に及ぼす影響は今回の調査では明らかとなっていない。
・今後は、今回の火災の被害拡大要因の分析を含めて、さらに調査及び分析を進めていく予定である。これに伴い、本報告の内容に修
 正が加えられる可能性がある。
○本調査結果は、国総研ホームページ及び建研ホームページで公開しています。
  https://www.nilim.go.jp/lab/bbg/saigai/R7/oitakasaityousa.pdf
  https://www.kenken.go.jp/japanese/contents/topics/2025/R7_12_9_oita.pdf
 

記者発表資料(PDF)

【問い合わせ先】
 国土技術政策総合研究所
  都市研究部 都市防災研究室長 岩見 達也  TEL:029-864-4236
  住宅研究部 住宅計画研究室長 出口 嘉一  TEL:029-864-4247