令和７年度に国総研が取り組む主な研究テーマ ～『国総研』パンフレット2025を発刊しました～

令和7年5月20日

国総研（国土技術政策総合研究所）では、国土交通政策の企画・立案・普及を支える研究開発として、「国土を強靱化し、国民のいのちと暮らしをまもる」、「社会の生産性と成長力を高める」、「快適で安心な暮らしを支える」の３つの柱を立て、重点的に取り組む主な研究テーマを定めています。
令和７年度の主な研究テーマをとりまとめ、その内容を紹介するパンフレットを公表しました。

＜概要＞

【令和７年度に国総研が取り組む主な研究テーマ（抜粋）】

１　国土を強靱化し、国民のいのちと暮らしをまもる
　　＜事例①＞火災時の避難安全性向上による避難弱者の社会進出に向けた取り組み
　　　高齢者や車いす使用者等のいわゆる「避難弱者」の火災時の避難安全性確保に向けて、避難弱者の存在を前提にした建
　　　築物の新たな避難安全設計を開発します。
　　＜事例②＞地震後に素早く利用できる係留施設の整備に向けた取り組み
　　　地震後の施設利用に対する即応性が高い係留施設の整備を実現するため、係留施設の地震後の即時利用や容易な応急復
　　　旧を可能とするような新たな耐震設計法を開発します。

２　社会の生産性と成長力を高める
　　＜事例③＞道路舗装における新たな耐久性評価手法の構築による新技術導入促進
　　　道路舗装について力学モデルに基づき劣化予測をする新たな手法を構築することで、新技術の現場実装を促進し、ライ
　　　フサイクルコストの低減やカーボンニュートラルの実現に貢献します。

３　快適で安心な暮らしを支える
　　＜事例④＞ＧＨＧ排出量の『見える化』による建設カーボンニュートラルの促進
　　　建設現場からのＧＨＧ排出量を定量的に算定する方法等を確立し、『公平で共通の物差し』をつくり、建設カーボンニ
　　　ュートラルの促進に貢献します。
　　＜事例⑤＞デジタル技術を活用した都市のスマート化に向けた取り組み
　　　都市計画において、交通・人流ビッグデータや３D 都市モデルなどのデジタル技術を活用できる技術開発を行い、都市
　　　のスマート化に貢献します。

このほかの｢令和７年度に国総研が取り組む主な研究テーマ｣や｢国総研に関連する最近の動向｣、｢災害・事故対応への高度な技術的支援と対策技術の高度化｣など、国総研の活動詳細は、パンフレットをご覧ください。https://www.nilim.go.jp/lab/bcg/siryou/youran.htm


記者発表資料（PDF）

（問い合わせ先）　国土技術政策総合研究所　企画部　企画課　長屋　和宏、仲嶋　紗那
　　　　　　　　　 　TEL：029-864-4090　E-mail：nagaya-k28p@mlit.go.jp