被災状況把握の迅速化に向けた研究において新たにALOS-4 データを活用します ～先進レーダ衛星「だいち４号」データ使用条件合意書の締結～

令和7年3月10日

• 　国土技術政策総合研究所は、令和６年７月に打ち上げられた先進レーダ衛星「だいち４号」（ＡＬＯＳ－４）の観測データ活用に向け、令和７年３月７日に国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構とデータ使用条件合意書を締結しました。河川、土砂災害、道路、都市、港湾の５分野において、ＡＬＯＳ－４データの活用により災害時の被災状況把握のさらなる迅速化を目指します。

＜概要＞

• ＜データ使用条件合意書を締結した分野と研究内容＞
  
  ①河川分野
  ・洪水時に衛星画像を活用して河川の縦断連続水位や氾濫域の浸水範囲を把握し、洪水予測と実績との比較により予測精度の向上
  　を図る技術の検討を行う。
  ・衛星画像を活用したダム堤体及び貯水池周辺斜面の変位モニタリングの検討を行う。
  
  ②土砂災害分野
  ・災害時に衛星画像を活用し、土砂移動の素因や誘因等を考慮して土砂移動発生の確度が高い箇所を把握する技術等の検討を行
  　う。
  
  ③道路分野
  ・災害時に衛星画像を活用し、広範囲にわたる道路の被災状況を迅速に把握する技術の適用性の検討を行う。
  
  ④都市分野
  ・火災発生時に衛星画像を活用し、火災の延焼範囲を把握する技術の開発を行う。
  
  ⑤港湾分野
  ・災害時に衛星画像を活用し、遠隔地から港湾施設の変位を把握する技術等の検討を行う。
  
  ※ＡＬＯＳ－４の概要については別紙１、各分野の研究内容の概要については別紙２をご参照ください。