国総研の研究者が「日本建築学会賞」を受賞しました

令和6年5月30日

• 国総研の研究者が2024 年日本建築学会賞（論文）を受賞しました。
  本賞は、近年中に完成し発表された研究論文を対象に学術の進歩に寄与する優れた論文に授与されるものです。

＜概要＞

• 　日本建築学会では、建築に関する学術・技術・芸術の進歩発達をはかるとともに、 わが国の建築文化を高める目的で、建築に関する特に優秀な業績に対して表彰を行っています。
  　この度、国総研の研究者が、2024 年日本建築学会賞（論文）を受賞しました。
  （関連情報：建築学会HP https://www.aij.or.jp/2024/2024prize.html）
  
  受 賞 者 　木内　望（きうち　のぞむ）
  
  所     属 　 国土技術政策総合研究所　都市研究部
  　　　　　　都市防災研究室シニアフェロー
  
  受賞研究 　建築物の浸水対策案の試設計に基づくその費用対効果に関する一連の研究
• 【受賞研究の概要】（研究の構成などは別添をご覧ください）
  　近年日本では、台風、集中豪雨などによる洪水被害の多発化や激甚化が顕著です。 従来これらの取り組みは主に土木分野で実施され、都市計画や建築での主要な研究課題とはされてきませんでした。 本研究は水害把握と対策の研究を、従来のエリア・レベルに留まることなく、建築レベルにまで深めた画期的なものです。
  　本研究の成果は、実務面において、国土交通省における検討会への参加を通じての「水災害リスクを踏まえた防災まちづくりのガイドライン」などの策定、 文部科学省における「水害リスクを踏まえた学校施設の水害対策の推進のための手引」のとりまとめなどに役立てられています。
  　なお、本研究は、国総研気候変動研究本部において実施した「気候変動下の都市における戦略的災害リスク低減手法の開発」（平成27～29 年度）の 取り組みを発展させたものです。

記者発表資料（PDF）

（問い合わせ先） 国土技術政策総合研究所　企画部　企画課　長屋　和宏
　　　　　　　　　　TEL：029-864-4090　E-mail: nagaya-k28p@mlit.go.jp