令和8年(2026年)・第33回

令和8年度最優秀賞は、以下の3作品です。各作品について、審査員より講評を頂きました。

12色のへびの橋

つくば市立並木小学校小学校 方波見 遙乃 さん
<製作者の作品アピール>
私はへびが好きなので、へびの橋を作りました。六角形を繋げてうねうねしている様子を表現しましたが、強度が弱かったため、さらに上下と横にボール紙をはることで強度を高めました。
装飾では、へびの体の横の部分は複数の色紙を一つ一つ違う形に切ってはりました。道にあるタイルは自然の石の形に見えるように工夫しました。
また、へびのお腹の部分は本物のへびに見えようし、頭の下はひし形模様にしました。舌は2色の赤をはり、その下の部分に黒色の紙をはり、うねりを付けました。
        
<審査員の講評>
山の守り神なのでしょうか。大へびが橋に変身し、人が川をわたる手助けをしてくれているようです。
赤い舌にのると、目の前に大きなへびの頭。
しっぽからわたると、とぐろをまき始めそうなスリル満点のすてきな橋です。
さわやかな風景の色をうつしこんでいるような12色の石でかざられたウネウネ道を歩いてみたくなります。


宇宙への橋

つくば市みどりの南小学校 中島 紬 さん
<製作者の作品アピール>
オレンジや黄色の輪っかをつけて宇宙へ遊びに行けるような橋をイメージしました。
        
<審査員の講評>
トランポリンのようにポワンポワンとした橋の路面をわたると、宇宙を泳いでいるような気分が味わえそうです。強度をしっかりとたもちながら、不安定さをあえて取り入れた発想はとてもユニークです。両側のらんかん(さく)も、流れるような光の色の波でいろどられ、よく見られる角ばった橋とは全くことなるデザインです。


歯・シャーク

つくば市立学園の森義務教育学校 菅泉 玲香さん
<製作者の作品アピール>
砂浜や波、波あわをイメージし、きらめく海を表現した。

        
<審査員の講評>
橋の両側で大きな口を開け、歯をむいて待ちかまえるサメ。橋をわたるには、2度も口をくぐりおなかの中を通らなければなりません。命がけの橋わたりになりますが、親子のサメは、ペットのようなやさしい顔をしています。橋のらんかん(さく)も、サメの歯をイメージさせるかたちになっているスマートなデザインの橋です。





令和8年度構造デザイン賞は、以下の5作品です。各作品について、審査員より講評を頂きました。

赤き三段のトラス橋

つくば市立並木小学校 穀山 湊 さん
<製作者の作品アピール>
線路に竹串を使おうとしたけれど、橋を強くしてしまうから、ダンボールでまくら木をつくり、橋自体は強くならないようにしたところ。
        
<審査員の講評>
橋のデッキが3段あるめずらしい構造です。下の2段は鉄道の線路ですね。側面のトラスがしっかりとデッキを支え、3段とも通行できる独特な構造になっています。
色合いも、シンプルでまた明るめの色としたことにより、複雑な構造が重々しく見えないところもよいですね。橋から見える景色も、きっとすばらしいのでしょうね。


海と巻貝の橋

つくば市立沼崎小学校小学校 小野村 一槻 さん
<製作者の作品アピール>
線路に竹串を使おうとしたけれど、橋を強くしてしまうから、ダンボールでまくら木をつくり、橋自体は強くならないようにしたところ。
     
<審査員の講評>
紙を重ねたうえで曲面形状にすることにより、路面にのる荷重に対してたわみが生じにくくなっており、独自のアイデアといえます。
巻き貝をイメージして細長い紙をぐるぐると巻くことにより、橋の全体的な形状も曲面でかたちづくられており、デザインにまとまりが感じられます。砂はまやヤシの木もおしゃれですね。


石橋

つくば市立東小学校 町田 翔平 さん
<製作者の作品アピール>
重さのある石をボール紙で表現したところです!
        
<審査員の講評>
アーチの形をとてもしっかり作っていて、重さにたえられる強い橋になっています。
ボール紙なのにかちかちの石のようです。石の色もいいですね。石のすきまから草が生えているのも、まるで本物の石橋のようです。


首里城再建の架け橋

みどりの学園義務教育学校 三浦 茶絢 さん
<製作者の作品アピール>
首里城の瓦を表現したところや、障子紙を使用したところを工夫しました。
瓦は、構造部分なので、強度を上げるために蒲鉾型にしました。その下には三角を2つ合わせて更に強度を上げました。
限られたボール紙の材料で、デザインや強度を作成する事が難しく、試行錯誤しました。
        
<審査員の講評>
桁(けた)でできた橋ですが、桁の形をかまぼこ形と三角形の組み合わせで作っていて、おもりをのせても曲がらない強い橋になっています。
首里城のかわらを表現したということで、赤い色がとてもきれいです。新しい首里城、行ってみたいですね。


レオナルドの古い橋

つくば市立みどりの学園義務教育学校 吉村 遥 さん
<製作者の作品アピール>
古い橋を作りたくて、木ぞうの錦帯橋(きんたいきょう)をイメージしました。本物の錦帯橋のこうぞうは難しいので、ダ・ヴィンチ橋をとりいれました。
骨組みや階段の棒の中にはじゃばら折りにしたボール紙が入っていて丈夫です。ちゃんと人がはじからはじまでわたることができます。
人がわたりやすいように、手すりをつけました。古い橋に見えるように、表側はこけを生やしたり、よごれを増やしたり、色あせた感じにしました。
そして、裏側は木の色が残っている感じにしました。ぜひ橋の下からも見上げてください。
        
<審査員の講評>
骨組みや階段の丸太をボール紙で作っています。棒の中にじゃばら折りにしたボール紙を入れていて、とても強い橋になっています。
こけを生やしたり、色あせた感じにしているところが、500年前にレオナルド・ダ・ヴィンチが考えた古い木の橋のようですてきですね。





令和8年度美術デザイン賞は、以下の5作品です。各作品について、審査員より講評を頂きました。

響け!サックス橋

つくば市立吾妻小学校 齋藤 結葉 さん
<製作者の作品アピール>
わたしは小学校の吹奏楽部でアルトサックスを演奏しています。サックスを吹いていると、とても元気が出ます!
この橋を渡る人も元気な気持ちになれるといいなと思って、サックス橋にしました。
サックスのマウスピースにリードを付けて本物に近づけた所が特に注目してほしいです。
ト音記号や音符マークも全てボール紙で作りました。橋の土台はトラス構造で丈夫にして、横から見た三角形がかわいいと思ったので、あえて見えるようにしました。
色はレッドカーペットをイメージして赤にぬりました。大好きなサックス、響け!
        
<審査員の講評>
なんてロマンチックな発想でしょう。さびしい時に音楽に元気をもらった経験は、だれにでもあるのではないでしょうか。
ボール紙のやわらかさを活かし、とてものびやかなアルトサックスが出来上がりましたね。
一見不安定な形に見えますがトラス構造に支えられた強い橋になっています。大好きなものを題材にした思いが伝わってくる作品ですね。


ジンベエ橋

つくば市立吾妻小学校 小幡 昴輝 さん
<製作者の作品アピール>
ハニカム構造が強度が高いので、ハニカム構造の橋を作りたいと思いました。上下を板で挟んだハニカムサンドイッチが特に丈夫らしいのですが、
せっかくなら六角形がびっしり並んだ見た目をデザインに活かしたいと思い、沖縄の美ら海水族館で見て大きさにびっくりしたジンベエザメをイメージして作りました。
体の白い点々は大きさと形をきれいに揃えたかったので、丸いシールを貼りました。また、少しでも強度を上げるために、ボール紙で底の部分とハニカムをまとめている
横のベルト部分を一部繋いだのですが、ジンベエザメにはよくコバンザメがくっついているので、コバンザメの形にしたボール紙を貼って支えにしました。
        
<審査員の講評>
沖縄の美ら海水族館で見たジンベエザメの大きさにおどろいた印象から発想したのですね。
ハニカムサンドイッチ構造でとても強く作られた橋です。青と白のコントラストがとても気持ち良く、
白の水玉模様が現代アートの新しい作品をみるようなワクワク感に包まれます。コバンザメが一役買っていますね。


氷の上の物語

つくば市立竹園西小学校 笠間 彩乃 さん
<製作者の作品アピール>
ペンギンやシャチを見ながら、まん中の流氷を跳んで移動できる橋です。渡っている人たちが楽しめる橋を作ったので、まわりにいるペンギンたちやシャチが、
それぞれ何をしているか想像して欲しいです。氷は側面を自然な形にすることで、リアルさを追求しました。氷は橋の補強の役割もあります。
複雑な形の氷を一つ一つ作って組み立てていくのが大変でした。
        
<審査員の講評>
ペンギンやシャチが自由に暮らす流氷の橋。地球温暖化が止まり、氷がとけずに白い世界がいつまでもあるといいですね。
氷の側面を自然な形にしてリアル感を出す発想と工夫はすばらしいです。そして補強にもなっている構造は橋の安全性もきちんと計算されています。特に暑い夏にわたりたい橋ですね。


炎橋

つくば市立学園の森義務教育学校 大原 陽太朗 さん
<製作者の作品アピール>
ぼくの大好きな「炎」をモチーフにしました。この橋を渡った人はみんな元気になります。アピールしたいところは、ペットボトルのキャップを使い、
リサイクルをしたところ、橋の中をボール紙でジグザグに補強したところ、燃え上がる炎の形を再現するためにハサミで切って工夫したところです。
        
<審査員の講評>
この作品に近づくとやけどしそうなくらい、炎(ほのお)が燃え盛っていました。不均一な炎の形がとてもリアルに表現されています。
赤とオレンジの同系色を上手く組み合わせています。ハサミで切って工夫したところも評価したいですね。そして、炎が好きな気持ちが作品からよく伝わってきます。


大王烏賊ブリッジ

つくば市立学園の森義務教育学校 峰 旦 さん
<製作者の作品アピール>
私は海の生物が好きで、特に深海生物が好きです。中でも大きくてかっこいいダイオウイカが好きで橋のモチーフにしました。
ダイオウイカの世界で一番大きな目で橋を渡る人を見守ったり、触腕で渡るのを手伝ってくれるような橋をイメージしています。
        
<審査員の講評>
深海生物の神秘的なすがたや形が好きな作者の観察力が感じられます。ダイオウイカの触腕(しょくわん)が自在に動き橋をわたる人を助けてくれる発想が優しいですね。
ダイナミックな大きさと強力な存在感、大きな目でわたる人を見守る姿は強さと優しさでたよりになります。少しくすんだ赤の統一感のデザインが素敵です。





令和8年度未来デザイン賞は、以下の5作品です。各作品について、審査員より講評を頂きました。

ぼくの夢に架ける橋

つくば市立香取台小学校小学校 林田 歩真 さん
<製作者の作品アピール>
ぼくはサッカーを6年間続けています。サッカー王国茨城県で、ぼくの大好きなサッカー選手になる夢に架ける橋を作りました。
橋の通路部分は、ダンボールを参考にして、画用紙をジャバラに折り芯にして強くしました。橋のらんかんにつけたサッカーの絵は、ぼくが実際にプレーした姿(写真)を画用紙に写し取り色付けしたものです。橋の足の部分のレンガは、紙粘土を着色して薄く伸ばし、1枚ずつ貼り、レンガの目地は、ボンドを着色してレンガの隙間を埋めました。
        
<審査員の講評>
夢に向かって毎日努力していることの大切さが伝わりました。作品を近くで見て実際に手に取ると、レンガの目地や色合い、ゆがみなくまっすぐに張ったネット、プレーする姿まで、ていねいに一つ一つ作られていることが伝わってきました。まさに大切な未来へつながる橋になっていますね。


レインボーバネ橋

つくば市立香取台小学校 市塚 陽大、江尻 虎白、幕内 大晴 さん
<製作者の作品アピール>
全体の形や色の組み合わせなどを相談しながら、200個以上もあるバネを3人で折っている様子が目にうかびました。さわってみると道路の下のバネもらんかんのバネもとても大きくはずんで、みなさんの夏休みの楽しさが伝わるようで思わず笑顔になりました。一人一人の未来をつなぐ、すてきな思い出の橋になりましたね。
        
<審査員の講評>
全体の形や色の組み合わせなどを相談しながら、200個以上もあるバネを3人で折っている様子が目にうかびました。さわってみると道路の下のバネもらんかんのバネもとても大きくはずんで、みなさんの夏休みの楽しさが伝わるようで思わず笑顔になりました。一人一人の未来をつなぐ、すてきな思い出の橋になりましたね。


にじ橋

つくば市立研究学園小学校 長尾 幸直 さん
<製作者の作品アピール>
日本一時間をかけてわたりたい橋、りゃくしてにじ橋です。この橋は3つの橋からできています。①のゴンドラ橋はお年寄りや体の不自由な人用です。②の格子橋は下が見えてスリルを味わえます。③のふつうの橋は中にじゃばら折りが入っています。京はなまこ折りとミウラ折りをはり付けて、遠くから見ても目立つようにしました。
がんばった所は、1つ目はゴンドラの仕組みです。スムーズに動くように穴の位置を調整しました。
2つ目は格子橋です。最初に作った時は間が空きすぎていて弱かったので、ほ強を足して何度も作り直しました。切るところも多くて大変でした。
        
<審査員の講評>
にじ色が素敵で「にじ橋」と思いきや、「日本一時間をかけてわたりたい橋」の略だったのですね。ゴンドラ橋、スリル満点の格子橋、じゃばら折りを取り入れた橋。3つが合わさった見事な作品です。
何度もの改善を重ねたゴンドラは、なめらかに動き、乗る人への優しさを感じました。だれもが安心してわたれる未来の橋です。


折紙橋

つくば市立竹園西小学校 髙橋 和馬 さん
<製作者の作品アピール>
折紙が大好きなので、折紙のような橋を作りたいと思いました。「ミウラ折り」という折り方で作っています。
インクが出ないボールペンで紙に折り筋を付けて折り込んだ後に、同じサイズで折った色折紙を重ねてカラフルにしました。
        
<審査員の講評>
大好きな折紙で橋を作る時間、想像するだけでワクワクしますね。「ミウラ折り」が生み出すなめらかな曲線と、美しい色のグラデーションが調和し、思わず橋のおくへ吸いこまれそうです。
折紙への愛情が伝わります。紙を2枚重ねて強度を高め、安定感も生み出しています。折紙の可能性を広げる、未来につながる素敵な橋です。


メロディーブリッジ

つくば市立学園の森義務教育学校 立石 遥真 さん
<製作者の作品アピール>
ピアノらしいかっこよさをのこしながら、トラス構造を使って丈夫な橋にしたところです。
橋を渡る人が一歩一歩踏むたびにピアノの音が鳴るので、音を楽しみながら景色を見たり、
ゆっくり過ごしたりできる、楽しい橋にしました。うら面も工夫しました。
        
<審査員の講評>
ピアノらしい堂々とした形と流れるような曲線が美しく、思わず見入ってしまいます。
トラス構造を取り入れ、細部までていねいに仕上げられたつくりも見事です。音楽と人をつなぐ未来の橋。
歩くたびにピアノの音色がひびき、わたる楽しさが広がります。橋の上でひと休みしながら、心地よい音楽に包まれるひとときも、とてもすてきですね。




11月14日(土)決定予定!

        


※「土木の日2026賞」とは?

「土木の日2026賞」は、「土木の日2026」一般公開(令和8年11月14日(土))にご来場いただいた皆さまの投票により決定する賞です。
「ボール紙で作る橋コンテスト」は、30年にわたる歴史のなかで、のべ約14,000名の児童に参加いただいております。
この賞は、コンテストの四半世紀の歴史を記念し、参加者への感謝の意味をこめて、平成30年に創設されました。