令和2年(2020年)・第27回

令和2年度最優秀賞は、以下の3作品です。各作品について、蓮見審査員長より講評を頂きました。

ギャラクシーブリッチ

つくば市立みどりの学園義務教育学校 吉葉 琴菜 さん
<製作者の作品アピール>
絵やねんどをぶらさげたところです。「よりうちゅうっぽくできたかな」と思います。         
<審査員の講評>
銀河をいろどる無数の星が散りばめられた屋根と柱は、げん想的なステージのようです。スペースシャトルに乗って宇宙旅行に出発~。橋の真ん中に座って観劇しましょう。どんな物語が始まるのでしょうか。


橋なのに車では上に行けない変な橋

つくば市立大曽根小学校 飯島 優 さん
<製作者の作品アピール>
東京オリンピックのロゴをイメージして作りました。橋を強くするために下の台を大きくしてしまったので、
最初スロープを作ろうと思ったのですが、少しおもしろみを考えてスロープからはしごにしてみました。
このような形で1㎏たえられるようにしました。
        
<審査員の講評>
裏と表が青と白の同じ大きさの紙をていねいに組み合わせて造られた3層のガッチリした橋は、ジャングルジムか迷路のようにも見え、“東京オリンピックのエンブレム”を連想させます。


テンセグリティ橋

つくば市立茎崎第三小学校 春日部 秀龍 さん
<製作者の作品アピール>
糸とわごむで橋を支えているところ、屋根の上に星ざがあるところです。
        
<審査員の講評>
作品名の通り、糸と輪ゴムの引っ張りとつりあいで屋根がうく不思議な構造を持つ橋。「エッ!不思議体験?」と思わず声を上げてしまいました。メルヘンの世界にいざなう美しい色の橋です。





令和2年度構造デザイン賞は、以下の5作品です。作品について、福田審査員、金澤審査員より講評を頂きました。

青な橋

つくば市立吉沼小学校 塚本 遥 さん
<製作者の作品アピール>
つまようじと糸でさくを作ったところです。
        
<審査員の講評>
橋の上面と下面をつなぐV字型に配置された板がトラス構造を作り出すことで、非常に強い橋になっています。山間部の谷間を流れる川にかかる橋のようです。


Moving bridge(ムーヴィングブリッジ)

つくば市立島名小学校 小野 翔太 さん
<製作者の作品アピール>
橋の部分に1㎝角の棒を入れて強度をもたせました。橋の下を大きな船も通れるように可動式にしました。
        
<審査員の講評>
これまでにも可動橋の作品は多くありましたが、この作品は、それらに比べてシンプルな構造ながら十分な強さを持っています。門形の構造と可動部分は、強固な棒状のパーツによりていねいに作られています。


眼鏡橋2020

つくば市立竹園東小学校 鶴島 彬朗 さん
<製作者の作品アピール>
本物の眼鏡橋は、中央に柱があるので構造がしっかりしています。しかし、このコンテストの橋はそうできないので、下にささえを作ってアーチを補強しました。
        
<審査員の講評>
眼鏡橋を忠実に再現するため、アーチ部分を支える土台になる橋をつくり、その上にアーチ構造をのせています。下側の土台と上側のアーチが合わさることで、とても力強い橋になっています。


万華橋

つくば市立学園の森義務教育学校 高桑 凛人 さん
<製作者の作品アピール>
晴れた日に橋の下をみると川の水面が反射して万華鏡のように見えます。台風・大雨で増水しても水を通すような作りになっているので橋のほうかいを防げます。
        
<審査員の講評>
万華鏡を模した六角柱を並べることでハニカム構造を形成し、つぶされない強さを発揮しています。大雨などであふれても、水が六角柱の中を通ることで橋がこわれないような工夫がされています。


マイクラ橋

つくば市立学園の森義務教育学校 影近 青波 さん
<製作者の作品アピール>
ボール紙でたくさんのブロックを作り、石橋をイメージしました。
        
<審査員の講評>
たくさんの立方体ブロックにより石造のアーチ橋が作られていて、3D創作ゲーム「マインクラフト」の世界観を再現しています。ブロックを小さく作って大きなアーチができ橋全体の強さを作り出しています。





令和2年度美術デザイン賞は、以下の5作品です。各作品について、佐山審査員より講評を頂きました。

空の星の橋

つくば市立吉沼小学校 中西 蒼弥 さん
<製作者の作品アピール>
星をたくさんつるしたところです。
        
<審査員の講評>
雲の上を歩いてみたい!星にさわってみたい!そんな子供のころの夢がかなったような気がしました。5つの輪の形のかべは銀河の模様。まさに夢心地になりながらわたりたいですね。


Sweet Beehive Bridge(スイートビハイブブリッジ)

つくば市立手代木南小学校 雨宮 凛花 さん
<製作者の作品アピール>
ハニカム構造で作ると軽く、強度のある橋にできると思ったので、ハニカム構造で作ってみました。橋をすき通らせて中にみつばちを入れたところがポイントです。
        
<審査員の講評>
橋の上にオブジェのように積み重なる黄色いハニカムには目を見張りました。計算されたバランスが美しく、ミツバチ達が出むかえて、これからはちみつのテーマパークへとさそわれるようです。


しんぷるろぐぶりっじ

つくば市立竹園西学校 假屋園 芽衣 さん
<製作者の作品アピール>
丸太のリアルさです。
        
<審査員の講評>
見事な色ぬり技術によって強い第一印象を受けました。コンセプト通り、丸太をとてもリアルに表現しています。シンプルな形は、時が経つにつれ味わいがでてきそうです。


みつばし

つくば市立春日学園義務教育学校 遠藤 さくら さん
<製作者の作品アピール>
ハニカムになっているところをアピールしたいです。1㎏くらい大じょうぶになっているからです。あと中に入っているはちに注目してほしいです。 ささえになっていることと、いろんな顔があるからです。あとは色です。なるべくいい色(はちの色)になっているのでよく見てください。
        
<審査員の講評>
ハニカム構造で強い橋を作るという考えが上手に表現されています。また、外側の金色と内側の黒の配色がごうかなふん囲気を出しています。いろんな表情のミツバチ達が顔を出し、楽しそうです。


ふるさとの橋 ~唱歌ふるさとより~

つくば市立東小学校 鈴木 里彩 さん
<製作者の作品アピール>
唱歌ふるさとを聞いて思いうかんだ子供達の着物の模様、麻の葉模様で橋を作りました。矢羽模様、麻の葉模様、市松模様、桜模様をうさぎの中につめこみました。麻の葉模様を作るのがとても大変でした。
        
<審査員の講評>
「うさぎ追いしかの山、小ぶなつりしかの川」の歌がきこえてきました。矢羽や市松やあさの葉などが構造からかざり付けにまでふんだんに使われており、みやびとも思える美しさに目をうばわれました。





令和2年度努力賞は、以下の5作品です。作品について、本松審査員、中島審査員より講評を頂きました。

石だたみの橋

つくば市立みどりの学園義務教育学校 渡邉 颯太 さん
<製作者の作品アピール>
トンネルを切りぬいて、光とかげで石だたみを表現しました。
        
<審査員の講評>
美しく切りぬかれた形と降り注ぐ光の作用により、橋の上に石だたみを表現するという豊かな発想の作品です。おだやかな日差しの中でのドライブに、ぜひ立ち寄りたい橋ですね。


つくば市立竹園西小学校 平島 裕子 さん
<製作者の作品アピール>
橋がとても長く、胴体の部分はハニカム構造になっています。
        
<審査員の講評>
コンテストの歴史に残る長い橋に仕上がりました。限られた材料を使い、強度を保てるよう構造を工夫し、竜のゆう大さを見事に表しています。竜に会いに行くような気持ちでこの橋を訪れることでしょう。


トランプマジック

つくば市立竹園西小学校 福岡 大馳 さん
<製作者の作品アピール>
トランプの絵や裏のもようです。
        
<審査員の講評>
両面を本物そっくりに仕上げられた一枚一枚のトランプに思いがこめられています。「この先にどんな世界が?」とわくわくし、不思議の国の入り口に連れて行ってくれるような橋が完成しました。


すごろく橋

つくば市立栄小学校 相馬 怜奈 さん
<製作者の作品アピール>
楽しく遊びながらわたれる橋を作りました。すごろくの目を、立ち止まりながら進むことで左右からの景色をゆっくり見てもらいたいです。
        
<審査員の講評>
遊び心あふれたいろどり豊かな橋です。表面にあしらわれた花や葉、美しい切り紙がアクセントになっています。大人にとっても子どもにとっても、季節を問わず楽しみながらわたれる橋ですね。


My リアルト橋

つくば市立二の宮小学校 大田 愛莉 さん
<製作者の作品アピール>
思い出のリアルト橋を自分らしく再現しました。ベネチアのふんいきが伝わるとうれしいです。色とりどりの店を作ったので見て下さい。
        
<審査員の講評>
細部までていねいに作られていて、大切な思い出の場所を、時間をかけて再現した様子がうかがえます。この橋が目に入ったしゅん間から、美しいベネチアを旅しているような気持ちになります。