平成29年(2017年)・第24回

平成29年度最優秀賞は、以下の3作品です。各作品について、平審査員長より講評を頂きました。

パイプ橋

輝翔学園谷田部小学校 二階堂 創 さん
<製作者の作品アピール>
両側の橋脚(きょうきゃく)とパイプを支える横方向のパーツは、たて方向のパーツでくしざしにしてあります。つなぎ目は、細かいところまで正確になるように工夫しました。
        
<審査員の講評>
ボール紙でとう明感のあるパイプの橋を作るために格子状の円柱とする工夫がされています。また、重さにたえられるように上部のパイプと下部構造を分けたアイデアが素晴らしいです。


竹取橋

光輝学園葛城小学校  竹内 菜々子 さん
<製作者の作品アピール>
じょうぶでシンプルな形を考えました。底の部分は、うすくても強い意外性を目指しました。横からはすっきりとした印象、上からは竹をくりぬいたような見た目にしました。
        
<審査員の講評>
単純(たんじゅん)明快な形で、竹づつが発想の原点だと思います。カーブのバランスが良く、シンプルなゆか面との対比が心地良いです。高い加工技術による作品です。


ひまわり迷路橋

豊里学園今鹿島小学校  軽部 咲 さん
<製作者の作品アピール>
夏に作ったので、たくさんのヒマワリがさいている迷路にして、楽しくわたりたいと思いました。重さにたえられるように、下側に土台がついています。
        
<審査員の講評>
橋をわたる楽しさに力点を置き、迷いながらも楽しくわたり切るという、通常の効率性では考えられない逆転の発想がユニークです。意表をついた作品です。





平成29年度構造デザイン賞は、以下の5作品です。
作品について、木村審査員、金澤審査員より講評を頂きました。

星空ノムコウ

春日学園義務教育学校  折原 逞士 さん
<製作者の作品アピール>
橋に星をいっぱいちりばめ、星空をイメージして作りました。きれいなアーチを作るのに、切り込みを入れて工夫しました。
           
<審査員の講評>
全体の夜空のイメージに月と星のシンボルがあざやかです。大きなアーチは、四角い棒に切れこみを入れて少しずつ曲げてできています。アーチをきれいに作るとともに、効率的な加工になっています。


最橋

竹園学園東小学校  植松 佳乃子 さん
<製作者の作品アピール>
だんボールのように、ギザギザを立てて丈夫にしました。
        
<審査員の講評>
段ボールをヒントにして細かい波形を入れた板を大きな波形でつなげることで、非常に強く、重さにたえられる橋になっています。名前の通り「最強(最橋:さいきょう)」です。


ハニカムバシ

輝翔学園谷田部小学校  小野 裕紀 さん
<製作者の作品アピール>
見えないところにハニカムこうぞうがあります。下を見てください。とっても強いハシができました。
           
<審査員の講評>
単純に三角形を組み合わせたトラス構造に見えますが、橋の下側は六角柱をしきつめられたハニカム構造で、橋をより強くしています。橋を下から見た様子は、まさにハニカム(ハチの巣)です。


にじの橋

高山学園島名小学校  金子 悠太 さん
<製作者の作品アピール>
にじをイメージして色を塗り、橋の下に遊び場を作りました。
           
<審査員の講評>
ダイナミックな三角形によるトラス構造ですが、にじをイメージしたカラーリングのおかげで優しい感じの橋になっています。わたる部分の下側は遊び場となっていて、この部分が橋全体を強くしています。


六角形と五角形の橋

豊里学園沼崎小学校  長尾 絢 さん
<製作者の作品アピール>
風通しのよい橋を作りました。
           
<審査員の講評>
橋の風通しを考えて、横側の多角形の窓と路面の格子状の穴が空けられています。橋からの景色や真下の様子を楽めます。構造としては、桁橋(けたはし)が忠実に再現されています。





平成29年度美術デザイン賞は、以下の5作品です。各作品について、佐山審査員より講評を頂きました。

木のみきもようの橋

竹園学園東小学校  川崎 志暢 さん
<製作者の作品アピール>
みきをもようだけでなく、じょうぶにもなるように工夫した所です。
        
<審査員の講評>
大きな木の年輪のうず巻き模様が目を引き「何だろう?」と思いました。サークルの迷路が「ぐるぐるとゆっくりと景色を楽しみながら歩いてください!」と言っているようで、とても楽しい発想です。


宇宙に行ける橋

竹園学園東小学校  大木 瑞葉 さん
<製作者の作品アピール>
両側の芝生は大地、水色は空、青は海をイメージして地球を表し、真ん中は宇宙です。黒の中に光の三原色でメビウスの輪(無限の光)を作り、宇宙を表しました。
        
<審査員の講評>
おかしを思わせるデザインですが「宇宙」という大きなテーマです。異空間に行けそうです。構想もユニークですが、色ごとにテーマを設定し、設計から工作まで細かな所がきちんとしています。


秋の訪れ

百合ヶ丘学園田水山小学校  堀畑 来翔 さん
<製作者の作品アピール>
いろいろな色の落ち葉をかさね、自分が思う秋を表現しました。
           
<審査員の講評>
細かいながらも大きなオブジェの様な橋です。いろいろな葉を重ねて秋を表現した部分に目を見張る力を感じました。ハイキングに訪れた谷間にこんな橋がかかってたら、うれしいですね。


夜空と砂浜の橋

大穂学園大曽根小学校 阿久津 壱月 さん
<製作者の作品アピール>
砂浜の橋からみる夜空のトンネルを作りました。
        
<審査員の講評>
橋の上に砂はまを作るという発想におどろかされました。強い構造物なのに、やわらかく統一感のある造形美が表現されています。機能性と芸術性が合わさった、お手本のような作品です。


海の上のアーチ

大穂学園要小学校 塚本 章吾 さん
<製作者の作品アピール>
黄色、赤色のアーチと海の青。きれいな色で作りました。
        
<審査員の講評>
作品名から「この橋は泳いでわたるのかな?」と感じました。2重のアーチがゆったりとした演出をしています。黄色のアーチは海上を飛ぶカモメのようです。デザインと機能性がまとまっています。





平成29年度努力賞は、以下の5作品です。作品について、佐野審査員、中島審査員より講評を頂きました。

3つの通り道

竹園学園西小学校 山本 晴佳 さん
<製作者の作品アピール>
リスなどの樹上で暮らす動物用と他の動物用の橋を作りました。樹上の動物用の橋はネットをリサイクルしました。
     
<審査員の講評>
車が通る部分の他に動物用の側道、リス用のかけ橋、が作られています。リス用の橋は、リサイクルでできています。森の動物たちが追いかけっこしながら楽しそうにわたる様子が見えそうです。


ぐにゃぐにゃ橋

高山学園島名小学校 七戸 悠斗 さん
<製作者の作品アピール>
橋を上から見たときにS字になるようにしました。
           
<審査員の講評>
上から見た時のS字の橋が、町と町をつなぐとうげを連想させてくれます。そのS字の橋をきれいに支える七色の支柱。景色をながめる目的でも多くの人を集めてくれるような橋なのではと感じました。


鯉こい橋

紫峰学園小田小学校 井上 和泉 さん
<製作者の作品アピール>
切り絵にトレーシングペーパーをはってぼかして仕上げました。
        
<審査員の講評>
魚の鯉(こい)と「おいで」と招き入れる「来い」が橋の形で表現されています。トレーシングペーパーと切り絵の技術もたいへん見事です。五月五日には、多くの子どもたちがわたりに来そうな橋です。


カラフル恐竜

大穂学園吉沼小学校  池田 俊希 さん
<製作者の作品アピール>
いろいろな色を使ってカラフルな恐竜にしました。
     
<審査員の講評>
緑、黄、青、赤、それぞれの色がとても栄えた恐竜(きょうりゅう)が、橋の両側の草原を思わせるかざりの上を堂々とわたっています。おしゃれな恐竜が、何かのお仕事をしているようにも見えてきます。


赤い鉄橋

吾妻学園小学校  金森 彩桜 さん
<製作者の作品アピール>
強くするために、中にギザギザに折った紙や細長い芯を入れました。
        
<審査員の講評>
レンガ造りの土台の上にあざやかに作られた赤の鉄橋が、ノスタルジックな想いを伝えてくれます。SLがモクモクとけむりをあげながら、汽笛を鳴らしているようなイメージが広がってきます。





平成29年度審査員長特別賞は、以下の作品です。作品について、平審査員長より講評を頂きました。

春夏秋冬橋

吾妻学園小学校  深谷 愛音 さん
<製作者の作品アピール>
春夏秋冬をイメージして作りました。すかして見るとよりきれいに見えるようにしました。
           
<審査員の講評>
側面のすかしが絢爛豪華です。橋の両側面をつなぐ18本の部品は橋のはしから真ん中に向けて、緑~青、赤~黄へと段階的な色調の変化になっており、豊かな四季の変化が表現されています。