>沿岸海洋研究部 海洋環境研究室

研究室の紹介
 海洋環境研究室では、沿岸・海洋の環境に関する研究を実施しています。主な研究課題は・湾域レベルの総合環境影響評価(統合モデル、生態系を考慮した環境指標の開発)・環境モニタリングのための観測手法・理念の整理(閉鎖性内湾、外洋と内湾のインタラクション)・国内・国外の環境データセンター(環境DB、環境評価DB、環境配慮プロジェクトDB)・長期環境変動対応(地球温暖化、内分泌かく乱物質・・・)等であり、こうした研究課題に取り組むため、現地観測、数値解析・数値シミュレーション、環境データの蓄積とデータベースの構築を行っています。
常時微動観測による地下構造推定の概念図
 

 


特に内湾域においては、湾内の環境を総合的に把握し、評価することを目指しています。そのために、長期的・広域的な環境変化を捉えるためのモニタリング手法の開発や、そうした変化を表す環境評価指標の構築を検討していきます。そうした努力により、《美しい東京湾》の創出に寄与します。
常時微動観測による地下構造推定の概念図
 

 


研究課題
内湾域における総合的環境管理に関する研究
 内湾域の総合的な環境管理に資するため、水質・底質・流動・生態系の各コンポーネントの環境要素について、内湾域の環境把握のために現地観測・データ収集を行い、湾内環境から見た個々の場の評価を行っています。また、気象・河川・内湾・沿岸の各コンポーネントの数値モデルを統合した内湾域統合モデルの構築を行っています。そうして得られた観測データを効率的に検索し、配信するシステムをデータベースとして整備するために、データベースの配信システムとしてWWWを利用した方策を検討しています。


常時微動観測による地下構造推定の概念図
 

 

現在の研究項目として、下記のものを実施しています。・内湾域の総合的環境把握に関する観測(研究期間 H.13.4 〜H.16.3)・内湾域統合モデルの構築に関する研究(研究期間 H.13.4 〜H.17.3)・環境データベースの構築(研究期間 H.13.4 〜H.15.6 )

)沿岸・海洋における環境影響評価に関する研究

沿岸生態系の特性を考慮した環境評価指標の開発を行っています。特に、生態系評価指標のような巨視的環境評価指標や、数値モデルを用いた構造的環境評価指標の検討を行っています。 現在の研究項目として、下記のものを実施しています。・沿岸域における生態系に配慮した環境評価指標の開発(研究期間 H.13.4 〜H.16.6 )


長期的環境変動の把握に関する研究
 湾内の底質環境の調査法の開発を行うとともに、調査により得られた底質項目を用いた環境評価指標を検討し、環境の長期変化を把握することを目的とした研究を実施しています。 また、地球温暖化による海面上昇の影響を、マングローブ林・干潟・ラグーンに対して調査し、対応策の検討を行っています。影響評価は現地観測を主体として検討するとともに、数値モデルによる数値実験により行います。


常時微動観測による地下構造推定の概念図
 

 

現在の研究項目として、下記のものを実施しています。・底質を指標とした環境の長期変遷の把握に関する研究(研究期間 H.13.4 〜H.16.6 )・地球温暖化の沿岸生態系への影響評価および対応策に関する研究(研究期間 H.13.4 〜H.15.9 )





研究者情報
室   長 古川 恵太 環境評価、生態系修復・再生
主任研究官 日向 博文 海洋学、物理過程解析
主任研究官 中山 恵介 流体解析、数値モデル(西豪州大学留学中)
主任研究官 岡田 知也 環境水理、物質循環、生態系モデル
派遣研究員 粕谷 智之 運輸施設整備事業団からの研究者、海洋学・プランクトン

その他・施設について
 海洋環境研究室では、研究成果を港湾環境情報として公開しています(http://www.ysk.nilim.go.jp/kankyo/main.html)。内容については、随時更新し、有効な情報源となるよう改善を進めていきますので、ご意見・ご希望をいただければ幸いです。
常時微動観測による地下構造推定の概念図
水質・化学実験棟
 

 



常時微動観測による地下構造推定の概念図
浄化平面実験水槽 

 



常時微動観測による地下構造推定の概念図
21m風洞水槽 

 



常時微動観測による地下構造推定の概念図
3m水槽 

 





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