土石流・流木災害の実験映像公開
【実験概要】
近年、土石流に伴って流木が氾濫して被害を拡大させる土砂災害事例が相次いでいることから、土石流に伴う流木の氾濫について、土石流に含まれる土砂の粒径が流木の氾濫範囲に与える影響が分かる実験を実施し、国民の皆様により一層理解していただくことを目的として、平成26年6月9日に実施した、「土砂災害防止月間特別企画!「流木災害の発生メカニズムに迫る」土石流実験」の際の映像です。
【実験内容】
谷に見立てた水路で流木を伴う土石流を発生させ、住宅が広がる扇状地に見立てた平坦地に達した場合の、土砂と流木の広がりを確認しました。実験では、土石流に含まれる流木の有無や土砂の粒径を変化させて土石流・流木による被害の影響範囲を確認しました。
実験は、株式会社建設技術研究所内砂防実験施設において実施しました。
【実験結果】
(1)土石流に含まれる石や礫の大きさにより、土石流の氾濫範囲が異なりました。
@の石や礫を多く含んだ土石流は谷出口の急勾配な区間に分厚くたまることを示し、Aの細かい土砂を多く含んだ土石流は、比較的緩勾配な下領域まで到達することを示しました
(2)土石流に含まれる石や礫の大きさにより、流木の氾濫範囲が異なりました。
Bの石や礫を多く含んだ土石流は、流木とともに谷出口の急勾配な区間に分厚くたまることを示し、Cの細かい土砂を多く含んだ土石流は、比較的緩勾配な下領域まで到達することを示しました。