平成21年2月2日浅間山噴火後のヘリ調査について
国土技術政策総合研究所 砂防研究室
2004年9月以来約4年ぶりの本年2月2日未明に浅間山が小規模噴火しました。
【状況】
- 2月2日01時51分頃、小規模な噴火が発生
- 噴煙を2,000mまで観測
- 軽井沢から南関東で降灰を観測
- 噴火後の地震回数は減少、現在地殻変動は落ち着いている。
国土技術政策総合研究所・独立行政法人土木研究所は、関東地方整備局の要請を受け2月2日午後、浅間山上空からヘリコプターによる調査を行いました。
【調査結果】
- 火山噴出物は浅間山南南東斜面の弥陀ヶ城岩方向にL=2km程度までの範囲の積雪上に薄く堆積している。
- 高温の火砕サージで融雪したような状況は斜面上では見られないことから堆積物は火口から噴出した火山灰が風に流されて斜面上に落ちたものと考えられる。
写真-1 浅間山南南東斜面の火山灰堆積状況。
完全に火山灰で覆われている範囲は火口縁から数百m程度の範囲のみ。その他は火山灰が斑に残っている状況である。降灰後、風により飛散し、斜面上の凹んだ箇所にのみ火山灰残存しているものと考えられる。
図-1 写真撮影方向
参考リンク
国土交通省河川局砂防部砂防計画課記者発表(2月3日)