「総合評価落札方式」は、従来の価格のみによる自動落札方式とは異なり、価格と価格以外の要素(例えば、初期性能の維持、施工時の安全性や環境への影響)を総合的に評価する落札方式であり、具体的には入札者が示す価格と技術提案の内容を総合的に評価し、落札者を決定する落札方式です。
入札に参加する企業からの積極的な技術提案による技術面での競争を促進するとともに、価格のみならず総合的な価値による競争を促進することは、発注者にとって最良な調達を実現させ、公共工事の品質確保を図る上で有効であると期待され、ひいては、効率的かつ効果的な社会資本の整備、民間の技術開発の促進に寄与するものと期待されるところであり、国土交通省では本年度の発注金額の2割を本方式で実施することを目標としています。
このような背景のもと、当研究室では本方式の理解を深め更なる適用の拡大を図ることを目的とし、本方式の基本的な運用方針を定めた標準ガイドライン及び関連通達、実施事例の解説や実施におけるQ&Aをとりまとめた手引き・事例集(第1集案)を作成しましたので掲載いたします。
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