研究成果 論文(概要)
タイトル
ボラードの設置状況から見た課題と今後の展開の一考察
概要
交差点の歩道で待機する歩行者等の保護対策に対するニーズの高まりを受け、令和 3 年 3 月に『ボラード の設置便覧』(以下「便覧」という。)が(公社)日本道路協会より発行された。便覧でいうボラードとは、 「交差点における横断歩道開口部及び隅切り部に設置し、車両の歩道への進入による第三者(歩行者等)へ の人的被害を防ぐことを目的」に設置するものであり、N 型と H 型の 2 種類がある。また、設置の基本的な考え方としては、“道路や交通の状況、地域の安全点検の結果を踏まえて”、“ボラード以外の方策を十分に検討”したうえで、“利用者全体の利便性が低下してでも安全性を高めるべき箇所に設置”するものであり、地域 や設置箇所によって道路や交通の状況が異なる中で、それぞれ必要性を判断して設置することを前提としている。本稿では、便覧の記載に課題や不足等がないかを確認するために、便覧発行後に設置された耐衝撃性を持つ H 型ボラードについて、現地調査及びメーカーへの聞き取り調査を行った結果を整理し考察した。
書誌情報
第35回日本道路会議論文集
著者
久保田 小百合, 池原 圭一, 池田 武司