研究成果 論文(概要)
タイトル
ハンプの劣化に影響を与える要因についての研究
概要
我が国では、道路交通事故による死者数は近年減少傾向にある一方、幹線道路と比較して、生活道路における道路交通事故による死者数の減少幅は比較的小さい。そこで、警察による交通規制と道路管理者によるハン プ等の物理的デバイスの設置を適切に組み合わせた「ゾーン 30 プラス」による生活道路の交通安全対策を推進しており、ハンプ等の設置事例が増加している。 ハンプは路面をなめらかに盛り上げた構造であり、通常の舗装とは施工方法等が異なるため、劣化しやすい可能性があるが、ハンプの劣化に影響を与える要因については詳しい分析がなされておらず、維持管理についての情報が十分とはいえない。 本稿では、ハンプの劣化による高さの変化を把握するため、ハンプの経年使用により平坦部や傾斜部の高さが変化していないか確認するとともに、ハンプの劣化に影響を与える要因を調査し、実際の劣化状況との相関について分析を行った結果を報告する。
書誌情報
第35回日本道路会議論文集
著者
森山 真之介, 池田 武司, 藤田 裕士