研究成果 論文(概要)
タイトル
自動運転車両の走行を考慮したまちなかの道路交通環境に関する研究
概要
これまで、国土交通省では、中山間地域の道の駅を拠点とした自動運転移動サービスの実証実験を進め てきた。一方、中山間地域よりも道路交通環境が複雑なまちなかでの自動運転移動サービスの実現においては、安全・円滑な道路交通の観点から見た、道路交通環境の課題、及び対応策の整理が必要である。本研究では、一般道のまちなか(市街部)での自動運転車両の走行に際し、手動介入を必要とする道路 交通環境の状況について、自動運転車両メーカーや自動運転実証実験の運用主体に対してヒアリングを通じて調査を行った。その結果、自動運転車両の走行速度や周辺状況の検知技術の対応状況によって、手動 介入が必要となる道路交通環境の状況に差があることを明らかにした。また、それらを踏まえ、道路交通 安全対策の立案手法の考え方を援用して、手動介入の発生を減少させるための道路交通環境側での対応策について整理した。
書誌情報
第68回土木計画学研究発表会・講演集,Vol.68
著者
井上 航, 藤田 裕士, 池田 武司, 寺口 敏生