研究成果 論文(概要)
タイトル
自転車通行空間整備箇所における自転車通行位置の実態とその要因分析
概要
自転車通行空間の整備が進む一方、整備後も歩道等を通行する傾向が一定程度見られることから、その要因の把握と、自転車通行空間を整備する際の留意事項等を提示することを目的として、道路構造や交通状況が異なる複数の箇所において現地での実観測を行い、自転車通行空間を順走する自転車の割合(利用率)と、横断面構成要素別の幅員や断面交通量との関係について、相関分析を行った。
その結果、自転車通行空間の整備形態に関わらず地点ごとに利用率のばらつきが大きいことが確認された。また、自転車専用通行帯の幅員が広いほど、その利用率が高いことや、同じ交通量の場合には車道混在よりも自転車専用通行帯が整備されている方が利用率が高い傾向が示され、自転車通行位置の選択に影響する要因が明らかとなった。
書誌情報
第65回土木計画学研究発表会・講演集 Vol.65
著者
平川 貴志, 池田 武司, 大橋 幸子, 小林 寬