研究成果 論文(概要)
タイトル
狭幅員道路における歩行者と自転車の通行位置・速度の傾向分析
概要
生活道路の中でも特に幅員の狭い道路では、利用者の通行位置が重複する中で有機的に空間が活用されていると考えられる。本稿では、このような通行状況の道路での安全な空間整備を目的に、比較的利用者の多い狭幅員道路について、実際の狭幅員の道路でビデオ撮影による通行状況調査を行い、歩行者、自転車を中心に、交通量を考慮しつつ通行位置、速度等の傾向を分析した。また、危険につながりやすいと考えられる通行状況を抽出しその特徴を整理した。
その結果、本研究で対象とした歩道および路側帯のない幅員4m程度の狭幅員道路で、四輪車、二輪車の少ない場合の特徴として、歩行者と自転車の通行位置は、重複があるものの道路全体を使って自然に分かれていること、「歩行者」「自転車・四輪車」という2つの速度帯での利用に分かれていること、歩行者、自転車それぞれで速度が高いほど道路中央に寄った通行位置となっていることなどが分かった。
書誌情報
土木計画学研究・講演集 Vol.62
著者
大橋 幸子, 平川 貴志, 杉山 大祐, 小林 寛