研究成果 論文(概要)
タイトル
ETC2.0プローブ情報の見極め方法における妥当性検証
概要
近年、未就学児が犠牲になる事故や高齢運転者による事故が相次いで発生していることから、交通安全対策の効果的な推進が喫緊の課題となっている。国土交通省では、国民の交通安全を守る施策の一環として、ETC2.0プローブ情報から得られる急減速データ等を道路施策で活用する取組みを進めている。
急減速データには、衝突を回避するための減速危険事象と、「赤信号」、「止まれ」標識で停止の為に強いブレーキを踏むという非危険な減速事象の両方が含まれている。筆者らは、ETC2.0プローブ情報と同様に、急減速データを記録できるドライブレコーダデータを活用して、危険事象・非危険事象と道路構造を照合し、ETC2.0プローブ情報の急減速データの「見極め方法」を提案した。
本研究では、実際のETC2.0プローブ情報の急減速データを基に、提案した見極め方法を用いて、“危険”箇所と“非危険”箇所を類型した。その結果と交通事故の発生件数、発生要因及び現地の観測結果との照合状況により、見極め方法の妥当性を検証した。
書誌情報
土木計画学研究・講演集 Vol.62
著者
郭 雪松, 掛井 孝俊, 成田 健浩, 小林 寛