研究成果 論文(概要)
タイトル
PIARC TC C.2 「安全な道路インフラの設計と運用」調査報告
概要
世界道路協会(PIARC)では、2016~2019年の活動計画期間に4つの戦略テーマ(ST)が設定され、そのうちST C「安全」の下に技術委員会TC C.2「安全な道路インフラの設計と運用」が設置された。本技術委員会では、①脆弱な道路利用者、②ヒューマンファクターと道路の設計・運用、③適切な速度規制の設定、④低中所得国のための安全問題カタログ策定と可能性のある安全対策のまとめ、⑤道路安全監査ガイドラインの見直しの5課題が設定され、これらの課題について、3つのワーキンググループ(WG)を立ち上げて活動を行った。具体的には、各国へのアンケート調査を実施し、各課題に関するレポートを編集したほか、低中所得国を対象としたセミナー・ワークショップを開催し、各国に情報提供・技術支援する等の活動を展開した。
主要なレポートとして、「ヒューマンファクターを基にした道路安全の評価」、「適切な規制速度設定に関する事例報告」、「道路安全監査ガイドライン改訂版ー低中所得国に配慮してー」、「ケーススタディカタログ」などをとりまとめた。
本報では、事例収集や編纂作業などで特に主体的に関わった成果物の1つである「ケーススタディカタログ」について紹介する。
書誌情報
道路 Vol.948
著者
掛井 孝俊 他