研究成果 論文(概要)
タイトル
単路部の無信号二段階横断施設運用時の遅れ時間と交通条件との関係の分析
概要
本研究では、単路部の無信号二段階横断施設が自動車や歩行者にとって、受容されうる道路の交通量を明らかにするため、遅れ時間による評価方法に着目し、基本的な交通条件を設定した上で、交通条件を変えた計48ケースの交通流シミュレーションを実施し、自動車および歩行者の遅れ時間を算出した。その上で、各交通条件が遅れ時間に与える影響について分析した。
その結果、自動車停止率100%の場合、大型車混入は一定以上の交通量がある場合に自動車遅れ時間に影響を与えること、自動車停止率0%の場合、自動車速度と大型車混入は一定以上の自動車交通量が見込まれる場合に歩行者遅れ時間に影響を与えること、特に自動車速度について、その影響は40km/hを基準とした場合、低い速度と高い速度で影響する自動車交通量が異なることなどが分かった。
書誌情報
土木計画学研究・講演集 Vol.59
著者
杉山 大祐, 大橋 幸子, 小林 寛