研究成果 論文(概要)
タイトル
冬期の立ち往生車発生傾向と予防的対策について
概要
近年、大雪に伴う大規模な車両滞留や長時間の通行止めが問題となり、このような交通障害は、雪の多い地域以外でも局所的な大雪により度々発生している。このような中、国土交通省にて「冬期道路交通確保対策検討委員会」が設置され、2018年5月に「大雪時の道路交通確保対策 中間とりまとめ」において、集中的な大雪に対する道路交通への障害を減らすための対策等の提言がとりまとめられた。
国土技術政策総合研究所では、近年の大規模な車両滞留や長時間の通行止めの発生を踏まえ、立ち往生車の発生箇所の特徴を整理し、立ち往生に強い道路構造(幅広の路肩、登坂車線など)などの予防的対策の内容や、適用条件、効果の検討を行っている。
2017年度には、全国の国道事務所の管理路線で発生した「登坂不能車発生箇所データ(2011年~2016年度、合計4,578箇所)」を分析し、全国的な発生傾向を整理した。また、北陸地方整備局管内(以下、「北陸」という。)を対象に立ち往生車発生状況を調査し、発生要因などを整理した。
本報告では、2018年度に実施した、北陸に加え北海道開発局、東北地方整備局管内(以下、「北海道、東北」という。)も含めた3地域の立ち往生の発生傾向と予防的対策の内容についてまとめた結果を報告する。
書誌情報
第32回ふゆトピア研究発表会論文集
著者
高橋 歩夢, 池原 圭一, 川瀬 晴香, 小林 寛