研究成果 論文(概要)
タイトル
冬期交通障害の発生傾向と予防的対策について
概要
近年、大雪に伴う大規模な車両滞留や長時間の通行止めが問題となり、このような交通障害は、雪の多い地域以外でも局所的な大雪により度々発生している。国の管理路線で発生した立ち往生車(スタック車)は、2011~2016年度に全国の4,578箇所で発生(小規模なものを含む)し、内訳は①東北地方整備局が34%、②北陸地方整備局が18%、③北海道開発局が14%を占めていた。次いで、④関東地方整備局が13%、⑤中国地方整備局が11%を占めるものの、上位①②③以外の地域では、年度により発生件数のばらつきが大きく、局所的な大雪の影響を大きく受けていた。
このような状況を踏まえ、立ち往生車の発生状況に関するデータ分析や現場ヒアリングをもとに特徴を把握し、原因や課題等を整理している。これらの整理結果をもとに、冬期道路管理の視点から必要な幅広の路肩、登坂車線などの、立ち往生に強い道路構造等により課題解決に導く方向性を検討している。
書誌情報
第33回日本道路会議論文集
著者
池原 圭一, 川瀬 晴香, 高橋 歩夢, 小林 寛