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交通安全施設

 案内標識  道路照明  歩行者用照明  防護柵

案内標識  TOP
 案内標識は、初めて通る道路などで、行きたい場所に向かうために重要な施設です。近年、案内標識が目立ちにくい、標識の内容が複雑でわかりにくい等の意見が寄せられています。標識が設置されている場所の状況(設置位置や周辺の環境)によって標識が見にくい場合は、その場所の状況を検討して見やすくすることが必要ですが、当研究室では、例えば標識の材料、標識方法の表示方法の統一など全国的に共通する問題について検討を行っています。最近の研究としては、夜間の交通量の増加に伴って車両がハイビーム(上向き)を使う機会が極端に減少し、そのため標識が見えにくいという走行状況が増えています。これに対し、夜間の標識が見えやすいためにはどの程度の明るさを必要とするのかを把握した上で、照明を付けた標識の検討を行いました。
写真 照明をつけた標識の例(内照式)
照明をつけた標識の例(内照式)

道路照明  TOP
 運転者が道路上を安全に走行するには、前方道路の状況、車両、歩行者、障害物などの存在を十分遠方から認識する必要があります。このため夜間では、ヘッドライトを点灯しますが、交通量の多い区間や交差点などには、さらに視認性を高めるため道路照明が設置されています。当研究室では、夜間における交通安全はもとより、照明の効率化などの観点から、道路照明に関する研究を行っています。最近の研究では、省エネや環境への配慮、また、最近の照明技術の向上を踏まえたより視認性の高い運転環境の実現を目標とした道路照明の器具や設置方法(設置高さ、間隔)について検討し、実際の道路における試験的な設置によってその効果を確認しております。また、道路照明を行うことでどの程度の事故削減効果があるかについて、交差点18箇所を対象に調査を行ったところ、交差点においては適切な明るさの道路照明により夜間事故が減少していることがわかりました。
写真 高位置設置の道路照明による実施例
高位置設置の道路照明による実施例

歩行者用照明  TOP
 平成12年11月に交通バリアフリー法が制定され、この法令が適用される重点整備地区の特定経路においては、照明施設を連続的に設けることが定められています。
夜間に歩道を通行するのに必要な明るさレベルは様々な身体特性をもつ高齢者や身体障害者等によってそれぞれ異なるものと想定されます。そこで、当研究室ではこれら道路利用者の誰もが安全に通行できる明るさを把握することを目的に視認性評価実験を行ってきました。その結果、路面照度3〜5Lxでは、基本的用件である路面や障害物の見えやすさなどにおいては満足できるものの、車椅子利用者にとってすれ違う人の顔が見えにくいなどの評価となりました。これらのことから誰もが安全・安心に通行できる歩道の明るさは最低限10Lx以上確保する必要があるといえます。
 これらの結果は、同法が適用される道路整備の具体的な考え方を示した「道路の移動円滑化整備ガイドライン」の基礎資料として活用されています。

 歩行(高齢者10名、非高齢者10名の平均)       車椅子利用者(7名)

                 視認性評価実験結果

防護柵  TOP
 当研究室では、ガードレールなどの防護柵に自動車が衝突したときの、乗員の安全性、施設の壊れ方を確認する衝突実験場を有しており、この実験場では、実物の大型貨物車や小型乗用車などの実車を使った衝突実験を行っています。最近の研究事例としては、省資源や環境整備に配慮した木製防護柵について実用的構造の検討や、分岐部や標識柱・照明柱などへの衝突時に運転者の衝撃を軽減する施設の開発等が主要な研究課題となっています。
 また、防護柵は景観を損ねていることが指摘されていました。今後、21世紀に「美し国づくり」を進め日本の魅力を高めていくためには、防護柵についても景観に配慮したものとしていくことが必要になります。このため、学識経験者等からなる検討委員会を設置し、景観に配慮した防護柵設置の基本的考え方、地域特性に応じた景観配慮の考え方、景観に配慮した防護柵が満たすべき要件等を明らかにして、道路管理者が景観に配慮した防護柵を設置、更新、修景する際のガイドラインの策定を検討しています。
 下のアニメは、総重量25トン貨物車の衝突を想定した強度の高い防護柵の開発を目的として行った実車衝突実験の例です。
図 防護柵衝突実験状況
防護柵衝突実験状況

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