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下水道革新的技術実証事業(B-DASHプロジェクト*
* Breakthrough by Dynamic Approach in Sewage High Technology Project

平成29年度 下水道革新的技術実証事業の評価結果について

平成27年度に採択された6技術、平成28年度に採択された7技術、平成29年度に採択された6件、平成30年度に新規採択された9件について、学識経験者からなる「下水道革新的技術実証事業評価委員会」に、平成29年度実証実験結果、FS調査(H29年度から予備調査をFS調査に名称変更)結果の報告及び、平成30年度新規採択技術の応募資料の説明を行い、それに対する評価を受けました。

評価結果を受け、国土技術政策総合研究所下水道研究部では、平成28年度採択技術の技術導入ガイドラインのとりまとめと平成29年度採択技術の継続的な実証研究を進めていきます。

対象技術は以下のとおりです。

平成27年度採択技術(実規模実証)

  1. メタン精製装置と吸蔵容器を用いた集約の実用化に関する技術実証研究(JNCエンジニアリング(株)・吸着技術工業(株)・(株)九電工・シンコー(株)・山鹿都市ガス(株)・公立大学法人熊本県立大学・大津町・益城町・山鹿市共同研究体)
  2. 振動診断とビッグデータ分析による下水道施設の劣化状況把握・診断技術実証研究(((株)ウォーターエージェンシー・日本電気(株)・旭化成エンジニアリング(株)・日本下水道事業団・守谷市・日高市 共同研究体)
  3. センサー連続監視とクラウドサーバ集約による劣化診断技術および設備点検技術の実証研究(水ing株式会社・仙台市共同研究体)
  4. 三次元陥没予兆診断技術に関する実証研究((株)環境総合テクノス・(株)日水コン・豊中市共同研究体)
  5. 車両牽引型深層空洞探査装置の実用化に向けた実証研究(川崎地質(株)・日本下水道事業団・船橋市共同研究体)
  6. 陥没の兆候の検知を目的とした空洞探査の精度と日進量の向上に関する実証研究(三菱電機(株)・名古屋市・相模原市共同研究体)

平成28年度採択技術(実規模実証)

  1. 脱水乾燥システムによる下水汚泥の肥料化、燃料化技術実証研究(月島機械(株)・サンエコサーマル(株)・日本下水道事業団・鹿沼市・(公財)鹿沼市農業公社共同研究体)
  2. 自己熱再生型ヒートポンプ式高効率下水汚泥乾燥技術実証研究((株)大川原製作所・秦野市・関西電力(株)共同研究体)
  3. DHSシステムを用いた水量変動追従型水処理技術実証研究(三機工業(株)・東北大学・香川高等専門学校・高知工業高等専門学校・日本下水道事業団・須崎市共同研究体)
  4. 特殊繊維担体を用いた余剰汚泥削減型水処理技術実証研究((株)IHI環境エンジニアリング・帝人フロンティア(株)・日本下水道事業団・辰野町共同研究体)

平成28年度採択技術(FS調査)

  1. 下水処理水と海水の塩分濃度差を利用した水素製造システム技術に関する研究(山口大学・(株)正興電機製作所・日本下水道事業団共同研究体)
  2. 下水汚泥から水素を直接製造する技術に関する研究(東北大学・カーボンフリーネットワーク(株)・(株)大和三光製作所・弘前市共同研究体)
  3. 中大口径管路等を対象とした無人小型飛行体による腐食調査技術の実用化に関する研究((株)日水コン・ブルーイノベーション(株)・横浜国立大学・横浜市共同研究体)

平成29年度新規採択技術(実規模実証)

  1. 高効率消化システムによる地産地消エネルギー活用技術の実用化に関する実証研究(三菱化工機(株)・国立大学法人九州大学・日本下水道事業団・唐津市共同研究体)
  2. 温室効果ガス削減を考慮した発電型汚泥焼却技術実証研究(JFEエンジニアリング(株)・日本下水道事業団・川崎市共同研究体)
  3. 最終沈殿池の処理能力向上技術実証研究(メタウォーター(株)・日本下水道事業団・松本市共同研究体)

平成29年度新規採択技術(FS調査)

  1. 稲わらと下水汚泥の高濃度混合高温消化と炭化を核とした地域内循環システムに関する研究(金沢大学・公立鳥取環境大学・明和工業・バイオガスラボ共同研究体)
  2. アナモックス細菌を用いた省エネルギー型下水高度処理技術に関する研究(株式会社明電舎・神戸市共同研究体)
  3. 高圧ジェット装置を導入した高度処理における余剰汚泥の減容化技術に関する研究(東京農工大学・(株)石垣・土木研究所共同研究体)

平成30年度新規採択技術(実規模実証)

  1. クラウドを活用し維持管理を起点とした継続的なストックマネジメント実現システムの実用化に関する実証事業(メタウォーター(株)、池田市、恵那市)
  2. 維持管理情報のビックデータ解析による効果的なマネジメントサイクルの確立に関する実証事業((株)日水コン、積水化学工業(株)、日之出水道機器(株)、(一社)下水道管路データバンク、兵庫県、高知県)
  3. ICTを活用した総合的な段階型管路診断システムの確立にかかる実証事業(クリアウォーターOSAKA(株)、日本下水道事業団、大阪市)
  4. 高濃度消化・省エネ型バイオガス精製による効率的エネルギー利活用技術に関する実証事業((株)神鋼環境ソリューション、日本下水道事業団、富士市)
  5. 小規模下水処理場を対象とした低コスト・省エネルギー型高濃度メタン発酵技術に関する実証事業((株)大原鉄工所、(株)西原環境、(株)NJS、北海道大学、長岡技術科学大学、長岡市)
  6. 小口径管路からの下水熱を利用した融雪技術の実用化に関する実証事業(東亜グラウト工業(株)、十日町市、(株)丸山工務所)
  7. ヒートポンプレスで低LCCと高COPを実現する下水熱融雪システムに関する研究((株)興和、積水化学工業(株)、新潟市)

平成30年度新規採択技術(FS調査)

  1. AIによる下水処理場運転操作の自動化・省力化技術の実用化に関する調査事業((株)明電舎、(株)NJS、広島市)
  2. AIを活用した下水処理運転管理支援技術に関する調査事業((株)安川電機、前澤工業(株)、日本下水道事業団)