3.簡易判定図表の使用方法


3.1簡易判定図表による安全性照査の流れ

図−3に簡易判定図表による安全性照査フローを示す。

          図−3 簡易判定図による安全性照査フロー


3.2 簡易判定図表の見方

図−4を例にすると、開口面積を1.00m2とした場合、下流側マンホールの最大空気圧は約20,000Paと算定され、平受型人孔蓋の耐内圧力を上回る空気圧が発生すると判定され、ピーク空気圧が平受方式鉄蓋の耐内圧力を上回らないためには、開口面積を約1.9m2まで拡大させる必要があり、人孔蓋の浮上をまったく許容しない場合には、約3.5m2の開口が必要である。もし、十分な開口面積の確保が困難である場合、圧力開放型浮上防止用鉄蓋や耐圧型鉄蓋等のより耐内圧力の高い鉄蓋の採用について検討する必要がある。圧力開放型浮上防止用人孔蓋を採用する場合では最低0.35m2程度、耐圧型人孔蓋でも最低0.25m2程度の開口面積が必要であることが図表から読み取ることができる。

 なお、図表中の「流量規模」における「満管流速○m/s相当」は、当該管径において満流時に○m/sの流速を発生させる流量を意味している。つまり、φ2,000mmの管路において、「満管流速3.0m/s相当」の流量規模とは、(π/4)×2.02×3.0=9.42m3/sの流量に相当する。

                     図−4 簡易判定図の見方


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