公園管理者のための生物被害対処ガイド
都市公園等において健康被害等を与えうる生物の情報と被害の予防・低減について


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クマ科 

緊急度:★★★

危険度:高

ヒグマ Ursus arctos
ツキノワグマ Ursus thibetanus
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プロフィール
  • ヒグマ
    【特徴】頭胴長200~230cm。
    体重150~250kg。背中には盛り上がった部分がある。体色は黒色又は茶褐色、明るい黄褐色。顔から背中のみが黄又は茶褐色の個体や、胸に白い月の輪模様のある個体もいる。
  • ツキノワグマ
    【特徴】頭胴長120~140cm。
    体重70~120kg。全身黒色。胸に白い三日月模様がある。稀に、この三日月模様がない個体もいる。本州、四国に生息する最大の陸上哺乳類。
  • 分  布:ヒグマ: 北海道、国後島、択捉島。
    ツキノワグマ: 本州、四国。
  • たべもの:ヒグマ: 雑食性。農作物、高茎草本類、果実類、アリやハチ等の昆虫類、エゾシカ等の哺乳類、サケ科魚類等。
    ツキノワグマ: 雑食性。草本類、果実、シカ等。
  • す み か:ヒグマ: 山岳地帯を中心に、農耕地や市街地との境界まで生息している。
    ツキノワグマ: 落葉広葉樹林等の森林域。

被害

予防編│出没情報をチェック。場所や時間に気をつける
  • 〈利用者の対応〉
  • □公園や自治体からの情報を確認する。出没・目撃情報がある場合、その場所や時間帯での行動を避ける。
  • □樹林、藪等、見通しが利かない場所では、鈴、ラジオ等の音の出るものを身につけ、自分の存在がクマに伝わるようにする。 雨天時や川沿いでは、大きな音が出るよう配慮する。 ただし、人馴れした個体、人を襲う個体等「問題グマ」が出没している場合は、人間の存在自体がクマを誘引する恐れもあるため、情報をよく確認する。
  • □クマを誘引しないよう、公園内に食物を放置しない。
  • 〈管理者の対応〉
  • □生息状況(出没状況)を、足跡、食痕、糞等の痕跡、フェンスや有刺鉄線に付着した体毛等のフィールドサインを手がかりに確認する。
  • □食料の密閉、ゴミのすみやかな処理等の管理を行う。果樹等の生育にも注意し、状況に応じた管理を行う。
  • □周辺の生息域から公園へ連続する樹林、草地等、クマの侵入・移動経路となりやすい場所において、草刈り等による見通しの良い環境づくりを行う。
  • □必要に応じて、クマの侵入を防ぐための侵入防止柵を公園の周囲に設置する。設置後は、柵の破損の有無等の状況確認を行う。状況確認は、監視カメラを設置して行うことも有効である。
  • □利用者への情報発信や、対策グッズ(クマ鈴、クマ撃退スプレー等)の貸出を行う。

低減編│クマを興奮させずに、その場を立ち去る
  • 〈遭遇した際の対応〉
  • □クマに背を向けず、ゆっくりと立ち去る。クマが反射的に向かってくる恐れのある逃げ方(背を向けて走って逃げる)はしない。
  • □クマを興奮させる恐れの高い行為(大声をあげる、物を投げる等)はしない。
  • □クマに自分の持ち物を取られても、決して取り返そうとしない。
  • □子グマを見かけた場合は、近くに母グマがいる可能性が高いため、すみやかにその場を離れる。
  • 〈襲われた場合の対応〉
  • □死んだふりはせず、腹這いになり、両手で首の後ろをガードする。
  • □クマ撃退スプレーを持っていれば、クマに向けて噴射する。使用時にクマが風下側にいることが望ましい。
  • 〈応急手当等〉
  • □負傷の種類や程度に応じて、止血、固定、アイシング、心臓マッサージ、人工呼吸等を行う。
  • □すみやかに医療機関を受診する。
  • 〈管理者の対応〉
  • □公園内でのクマの出没について、園内放送等により注意喚起を行う。
  • □出没場所周辺から、利用者等を安全に退避させる。
  • □安全が確保されるまでの間、必要に応じて、公園の全域又は一部を臨時閉園とする。必要な柵、案内看板、人員配置等についてあらかじめ検討しておくことが望ましい。
  • □自治体の鳥獣担当等へ連絡し、クマの排除について必要な協議(有害鳥獣捕獲許可の確認等)を行った上で、必要に応じてハンター等の捕獲従事者へ依頼し、追払い、捕獲・駆除等を実施する。

参考資料


情報作成・更新日

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