公園管理者のための生物被害対処ガイド
都市公園等において健康被害等を与えうる生物の情報と被害の予防・低減について


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サシガメ科

緊急度:★★

危険度:低

キイロサシガメ Sirthenea flavipes
オオトビサシガメ Isundus obscurus
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プロフィール
  • キイロサシガメ
    【特徴】体長18~20㎜。体色は黄褐色で、暗褐色の斑紋がある。頭は円錐状に長く突き出し、眼は頭の根本側にある。
  • オオトビサシガメ
    【特徴】体長20~27㎜で、サシガメの仲間では大型種。体色は全体が茶褐色。体に沿って生える毛と長毛がある。
  • 分  布:本州以南。
  • たべもの:キイロサシガメ:昆虫に口吻を刺して吸汁する。
    オオトビサシガメ:毛虫等の昆虫やクモ類に口吻を刺して吸汁する。
  • す み か:キイロサシガメ:水田、休耕田等の湿った場所の地表。
    オオトビサシガメ:低山から山地の森林。樹上や建物の壁に集まって越冬する。

サシガメ科の仲間の種
ヨコヅナサシガメ
【特徴】体長16~24㎜。腹部の横の張り出した部分は白黒の縞模様で、各脚の基の部分は鮮やかな赤色。サクラ、エノキ、ケヤキ等の木の幹でよく見られ、幼虫は樹洞や幹の凹みに集合して越冬する。他の昆虫に口吻を刺して吸汁する。中国~東南アジア原産の外来種で、国内では九州で1930年代から、関東で1990年代から確認されている。

被害

※図はヨコヅナサシガメの生活史を示したもの


予防編│不用意に触らない

低減編│かゆみが続くときは塗り薬を塗る
【参考情報】吸血性サシガメとシャーガス病

 シャーガス病(アメリカトリパノソーマ病)は、クルーズトリパノソーマという寄生虫が病原で、慢性化すると心臓、消化器、神経等に重篤な疾患を起こす感染症です。 現在、南米を中心に推定約600万~700万人が感染し、アメリカ大陸以外にも広がりつつあります。

 この寄生虫は、主に吸血性のサシガメの糞尿に含まれます。夜間に吸血し、その場で排泄するため、寄生虫が傷口や粘膜から体内に侵入することで感染します。

  世界で約6500種いるサシガメ科の種のうち、ヒトを含む哺乳類から吸血する種は90種ほどといわれています。日本には吸血性のサシガメは生息せず、国内でシャーガス病は発生していません。 ただし、中南米出身、母親が中南米出身、中南米に通算4週間以上滞在した人が無症候性キャリアである可能性を否定できないため、日本赤十字社は献血時に申告するよう呼びかけています。

参考資料