公園管理者のための生物被害対処ガイド
都市公園等において健康被害等を与えうる生物の情報と被害の予防・低減について

　　 　　 　

分類	科	代表種	代表的な被害例	緊急度	危険度	遭遇 可能性	その他
哺 乳 類	イノシシ	イノシシ	咬傷、感染症	★★★	高	低
	クマ	ヒグマ、ツキノワグマ	咬傷、裂傷	★★★	高	低
	アライグマ	アライグマ	感染症、建築物の破壊	★	低	中
	イヌ	野犬	威嚇、咬傷	★★★	中	中
	ジャコウネコ	ハクビシン	人家への侵入	★	その他	中
	ハリネズミ	ｱﾑｰﾙﾊﾘﾈｽﾞﾐ､ﾖｰﾛｯﾊﾟﾊﾘﾈｽﾞﾐ	感染症の可能性	★★	中	中
	ネズミ	クマネズミ、ドブネズミ	感染症、咬傷、火災	★★★	中	中
鳥 類	ウ	カワウ	糞害	★	その他	中
	カラス	ハシブトガラス、ハシボソガラス	威嚇、襲撃（弁当横取り等）	★★	低	高
	ムクドリ	ムクドリ、インドハッカ	糞害、騒音	★	その他	中
爬 虫 類	カミツキガメ	ワニガメ、カミツキガメ	咬傷	★★★	中	低	○
	クサリヘビ	ニホンマムシ、ヒメハブ	咬傷（有毒）	★★★	高	中
		タイワンハブ、サキシマハブ	咬傷（有毒）	★★★	高	低
	コブラ	エラブウミヘビ等	刺傷（有毒）	★★★	高	低
魚 類	セルサラムス	ピラニア等の肉食淡水魚	咬傷	★★★	中	その他	○
	ゴンズイ	ゴンズイ	刺傷（有毒）	★★	低	中
	アイゴ	アイゴ	刺傷（有毒）	★★	低	中
節 足 動 物	ヒメグモ	ｾｱｶｺﾞｹｸﾞﾓ､ﾊｲｲﾛｺﾞｹｸﾞﾓ	刺傷（有毒）	★★★	中	低	○
	マダニ	フタトゲチマダニ、キチマダニ等	咬傷、感染症	★★★	高	中
	キョクトウサソリ	全種（マダラサソリを除く）	刺傷（有毒）	★★	中	その他
	サシガメ	ｷｲﾛｻｼｶﾞﾒ､ｵｵﾄﾋﾞｻｼｶﾞﾒ等	刺傷（有毒）	★★	低	中
	カミキリムシ	クロジャコウカミキリ	倒木や落枝による受傷	★	その他	その他
	アリ	ヒアリ、アカカミアリ	咬傷、刺傷（有毒）	★★★	中	低	○
	スズメバチ	ｵｵｽｽﾞﾒﾊﾞﾁ､ﾂﾏｱｶｽｽﾞﾒﾊﾞﾁ等	刺傷（有毒）	★★★	高	中
		アシナガバチ類	刺傷（有毒）	★★★	中	中
	カ	ヒトスジシマカ、ネッタイシマカ	刺傷、感染症	★★★	低	高	○
	イラガ、ドクガ等（毒毛虫類）	ｲﾗｶﾞ､ﾁｬﾄﾞｸｶﾞ､ﾀｲﾜﾝｷﾄﾞｸｶﾞ等	刺傷（有毒）、皮膚炎	★★	低	中
そ の 他 無 脊 椎 動 物	アフリカマイマイ	アフリカマイマイ	感染症	★★	低	低
	ヒルド	ヤマビル	吸血	★	低	低
	マダコ	ヒョウモンダコ	咬傷（有毒）	★★★	高	低
	ガンガゼ	ガンガゼ	刺傷（有毒）	★★	中	低
	カツオノエボシ	カツオノエボシ	刺傷（有毒）、ショック症状	★★★	高	低
	ギンカクラゲ	カツオノカンムリ	刺傷（有毒）	★	低	低
	ネッタイアンドンクラゲ	ハブクラゲ	刺傷（有毒）、ショック症状	★★★	高	低
植 物	ヒガンバナ	スイセン（全種）	嘔吐等の中毒症状、皮膚炎	★★	低	高
	ミズアオイ	ホテイアオイ	悪臭、水質汚染	★	その他	高
	ウルシ	ツタウルシ、ヤマウルシ等	皮膚炎	★★	低	中
	アジサイ	アジサイ	嘔吐等の中毒症状	★★	低	高
	キク	メリケントキンソウ	刺傷	★★	低	中

▪ 緊急度：「危険度」及び「遭遇可能性」から判定しています。☞ 詳しくはこちら ＞
▪ 危険度：人が受ける被害の程度を４段階で表しています。

高：生命の危機（人の生命に及ぶ被害）
中：重症（重症のケガ等におよぶ被害）
低：軽症（軽度なケガ及び感染症等の間接的影響）
その他：その他糞害等（上記以外で、人に直接的な被害がないもの）

▪ 遭遇可能性：生物の生息環境をもとに、公園において人と遭遇・接触する可能性の程度を４段階で表しています。

高：日常生活で接触する
中：人の生活圏に生息する
低：分布域が限定的、もしくは個体数が少ない
その他：国内未定着（国内での生息は確認されていない）

▪その他：報道等で被害が広く知られ、社会的関心が高いものを選定しています。