公園管理者のための生物被害対処ガイド
都市公園等において健康被害等を与えうる生物の情報と被害の予防・低減について


被害対策に従事する際の基本的考え方

 公園を管理する立場の方が生物による健康被害等の予防・低減対策に従事する際、すべての対策プロセスを通じた基本的考え方として、次の3つのポイントが考えられます。


❖ 基本的考え方1. 公園利用者の安全確保がまず第一

 都市公園は、子どもの遊び、自然との触れ合い等、人々の様々なレクリエーションのために活用される空間です。皆が快適に過ごせる公園の環境づくりとして、第一に、利用者の安全確保の観点が重要となります。
 そのような中、都市公園等において生物による健康被害等が実際に報告されていることから、公園管理者としては、それら生物の特徴を知り、備えておくことが望ましいと考えられます。


❖ 基本的考え方2.公園そのものが、生物のすみかでもあることを忘れずに

 本ウェブサイトで紹介している生物も、通常、生物の方からむやみに人を襲ってくるものではありません。
 公園内に存在する樹林、草地、水辺、海岸といった環境は、それ自体が、生物の生息・生育の場となっています。特に都市部においては、都市公園等の緑地が地域の生物多様性の豊かさを高める拠点ともなる場であることに配慮して、利用者の安全確保(基本的考え方1)とのバランスを考え、必要な環境管理や被害対策を行うことが大切です。


❖ 基本的考え方3.その生物が在来種・外来種・園芸種のいずれであるかに留意して、対策の方向性の見極めを

 対策の方向性は、その生物が在来種・外来種・園芸種のいずれであるかによって異なってくると考えられます。
 在来種:もともと我が国に生息している生物であることから、被害を防ぎながら共存していくことが適切と考えられます。
 外来種:本来は我が国には生息しない生物であることから、在来生態系への悪影響を防ぐためにも、定着防止や排除を目標とすることが一般的です。
 園芸種:観賞目的で、公園として積極的に植栽している植物である場合には、主に公園利用者が利用の仕方を誤った場合に被害が生じていることから、適切な管理や利用者への周知を行うことで被害を防いでいくことが望ましいと考えられます。
戻る