生物被害の予防・低減のためには、生物の特徴や生息状況、被害を防ぐための注意点等について、利用者へ適切な広報・周知を行うことも有効です。
❖ 1. 広報・周知の手段
広報・周知は、次のような手段で行うことが考えられます。■ ポスターの掲示、チラシの配布 ・対象となる生物について、利用者へ情報提供をするために有効です。
・同時に、利用者からの目的情報の収集のためのツールとなることもあります。 ■ 看板の設置 ・生物が生息しうる、又は生息や被害が確認された場所付近に設置し、利用者へ注意を促すために有効です。
・生物の除去や環境管理のために、わなの設置、薬剤の使用、草刈り等をする場合にも、利用者が不用意に近づかないように注意を促します。 ■ 園内放送 ・被害の発生又はそのおそれがある時に、園内にいる利用者へ広く注意を呼びかけたり、緊急の周知をするために有効です。
❖ 2. 広報・周知のポイント
広報・周知は、次のようなポイントに留意して行うとよいでしょう。- ☐ 対象となる生物が何であるか、すぐに把握できる
- ☐ 注意事項がわかりやすく明記されている
・被害を避けるために、どのようにしたらよいか(注意すべき時期や環境、触ってはいけない部位等)
・被害を受けてしまった場合、どのように対処したらよいか(応急手当、連絡先等) - ☐ 正確な情報を掲載する
- ☐ 難しい用語をなるべく使用せず、平易な言葉で表現する
- ☐ 必要以上に不安をあおらない
参考として、ポスターの例を以下に示します。【参考】ヒアリに関するポスター(環境省)
【参考】海に生息する生物に関するポスター(沖縄県衛生環境研究所)